Project/Area Number |
03680101
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
井村 仁 筑波大学, 体育科学系, 講師 (30203334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 稔 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (90114032)
松田 光生 筑波大学, 体育科学系, 教授 (20110702)
浅野 勝己 筑波大学, 体育科学系, 教授 (30015911)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 中高年齢者 / 登山 / 心拍数 / 血圧 / 主観的運動強度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、中高年齢者の登山中の生理的応答を測定し、登山が中高年齢者の生体に及ぼす影響を明らかにすることによって、安全で健康的に登山を行っていくための基礎資料を得ることにある。 被検者は、月平均2回の登山を行っている49〜67歳の中高年齢者男子4名である。被検者の有酸素能力を測定するために、平成3年11月25日に、運動負荷テストを実施した。登山中の生理的応答を測定するために、平成3年11月30日に、茨城県の筑波山(標高875.9m)で日帰り登山を実施した。登山中の生理的応答の指標として、(1)心拍数(60秒間隔の積算心拍数を連続的に記録)、(2)血圧(15分間隔で定時記録すると共に各休憩の前後に随時測定)、(3)血中乳酸(登高の中間点、頂上において測定)、(4)主観的運動強度(血圧測定時に測定)、(5)加速度脈波(登山前、頂上到着時、下山時、登山終了2時間後に測定)、(6)疲労(登山前後に検尿を実施し、登山後1週間毎朝自覚疲労調査と疲労部位調査を実施)、を測定した。主な結果は、次の通りである。 1.登山経験を有する中高年齢者が、各自のペ-スで登山を行ったにも関わらず、3名の被検者は最高心拍数157〜182bpm、%VO_2maxが85%〜100%に近く、いずれもATを越えており、血中乳酸濃度も3.2〜6.6mmol/lを示していたことから、高い運動強度の登山であったことが示された。これは、急な登りが登山開始時から続くコ-スのためであり、中高年齢者が登山を行う場合のコ-スどりの大切さを示唆している。 2.登山前後のSBPは平均2.5mmHg低下しており、加速度脈波係数では平均19.8(45〜-8)の改善がみられ、登山の歩き始めや、急な登りでの行動に注意することによって、中高年齢者の登山は、健康の維持に効果があることが示唆された。
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