持久性トレ-ニングにおける血清トリグリセライドの意義
Project/Area Number |
03680123
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
岩垣 丞恒 東海大学, 体育学部・社会体育学科, 教授 (10056103)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新居 利広 東海大学, 体育学部・体育学科, 講師 (50175949)
|
Project Period (FY) |
1991
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | トレ-ニング量 / 血清トリグリセライド / 脂肪酸組成 / 変異係数 / 肝ミトコンドリアサイズ |
Research Abstract |
本研究は長距離走者のトレ-ニング量(走行距離)と血清TGの量的・質的変動から血清TGの代謝的意義を追及し,次のような結果を得た。 1)20km疾走直後では血清TGは有意に低下し(85.5±28.9mg/dlー48.5±14.9mg/dl),逆に血清FFAは増加した(0.48±0.20mEg/Lー0.85±0.32mEg/L)。しかし回復期では血清TG及び総リン脂質(TPL)に有意な増加がみられるが血清FFAは低下した。この時期には血清TGのリノ-ル酸組成並びに血清FFAのオレイン酸組成に回復は認められなかった。この結果より血清TGの質的回復は量的回復より遅れることが明らかとなった。2)長期間(1991.10月〜1992.1月)にわたる血清TGの変化では,80.5±28.9(10月),71.0±34.6(11月),56.6±19.6(12月),66.9±28.1(12月),95.9±64.1(1月),72.2±31.2(1月)mg/dlとなり,この時期のトレ-ニング量と相反する結果であった。しかし,大会出場者(12名)では同じトレ-ニング量にもかかわらず,11月以降はそれぞれ10mg/dl低値を示し,自律神経的緊張も考えられた。 3)80mg/dl以下と以上の2群にわけてこの変動を比較すると,前者では変動量が小さく(40mg/dl前後),後者では100mg/dl以上に達した。 4)ラット肝ミトコンドリアのTG含有量は1μ以上のサイズのミトコンドリアに多く,0.6μ以下のサイズでは極めて少なかった。 以上の結果より,血清TGの大きな変異係数は,持久的トレ-ニング量のみならず生体全体に関わるストレス及び肝機能の反映を示唆していると考えられる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)