Project/Area Number |
03680126
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
石河 利寛 中京大学, 体育学部, 教授 (10052911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅村 義久 中京大学, 体育学部, 講師 (00193946)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 中高年者 / 循環機能 / 運動負荷 / 運動適応能 / 酸素摂取量 / 心拍数 / 時定数 |
Research Abstract |
本研究は健康な中高年女性18名(年齢:49.8±4.6歳、身長:155.2±4.7cm、体重52.5±5.3kg)を被験者として用いた。運動は自転車エルゴメ-タを用いた6分間の一定負荷最大運動とした。最大下運動の強度はあらかじめ別の日に行った負荷漸増最大運動テスト(連続ステップ漸増負荷(1分毎))によって測定した最高心拍数を基準にして、その70%および90%強度に設定した。各被験者とも約30分間の休息をはさみ、70%、90%の順番で2つの最大下運動を遂行した。運動中、酸素摂取量(Vo2)、心拍数(HR)を連続的に測定して、10秒毎に値を記録した。血圧(拡張期)は携帯用小型自動血圧型を用いて1分毎に連続的に測定した。各強度で最終1分間のHRの平均値を求めたところ、実際に70%、90%HRmaxで定常状態が得られていなかったため(70→67.8%,90→86.4%)、これらの平均値と、計算による80%HRmax値との間の比率を求めて同比率で、70%、90%HRmaxの全測定値から80%値を補内した。得られた80%値の経時的変化から運動開始10秒後と定常状態時のHRの値の差を求め、その1/2にHRが致達する時間(τ(秒):時定数)を算出した。この時間を一定運動負荷に対する適応能力の指標とした。その結果、全被験者の平均時間65.71±13.03秒であった。この値は年齢に伴って長くなる傾向がみられたが、被験者NN、TTが他の被験者と異なる傾向を示したため、全体としては有意な相関関係が得られなかった。Vo2に関しては70%HRmax試行時の定常状態で平均57.7%Vo2maxが、90%HRmax試行時で平均80.21%Vo2maxがそれぞれ達成された。血圧は強度による明確な特徴がみられなかったが70%、90%HRmax試行の6分目の値はそれぞれ平均164.7mmHgおよび185.4mmHgであった。 以上の結果から、中高年女性(40,50歳代)における80%HRmax強度への心拍数の運動適応能は約130秒(時定数×2)であり、その定常状態におけるVo2は70%Vo2max程度、血圧(拡張期)は175mmHg前後であることが示唆された。
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