Project/Area Number |
03680127
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
|
Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
斉藤 満 豊田工業大学, 工学部, 助教授 (80126862)
|
Project Period (FY) |
1991
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | 全身反応時間 / 呼吸相 / 運動予測 / 交感神経活動 / 血圧と反応時間 |
Research Abstract |
運動開始前の意識的・無意識的呼吸調節は次に続く運動をより的確に実施するために重要である。 1.この運動適応には上位中枢(呼吸運動)一交感神経を介した自律系の関与が考えられることから、まず運動開始前後の交感神経活動の観察を行なった。この結果から、運動開始の予測をした場合としない場合では交感神経活動の反応性の異なることが明らかとなった[体力科学(1992)に報告]。この反応は運動開始前の随意的呼吸調節と関係すると考えられた。 2.呼吸運動が全身反応時間にどのような影響を与えるか確かめるため、運動を予測させ意識的に呼吸を調節させた場合と自発呼吸の場合について全身反応時間を測定した。 (1)「よ-い」の予測合図を与えた後に運動開始合図を提示した場合には吸気に続いて呼吸を停止し、運動開始合図を待つことが明かとなった。運動鍛錬者では常にほぼ一定の呼吸パタンを示したのに対し、運動経験の浅いものでは呼吸パタンが一定しなかった。運動鍛錬者に比べ反応時間の短縮傾向がみられた。 (2)予測合図を与えないで運動開始合図を提示した場合には、全身反応時間の変動が大きくなった。これは呼吸相と関係が深く、吸気から呼気、呼気から吸気の呼吸相変移点で反応時間が延長する傾向が観察された。さらにこの時点は血圧の上昇、下降期にそれぞれ対応していた。 3.今後の研究の展開 (1)運動負荷により呼吸を促進させた段階において全身反応時間が変化するか否かを確かめる。 (2)寒冷負荷あるいは筋収縮によりあらかじめ血圧を実験的に上昇させた場合の反応時間を測定する。
|