Project/Area Number |
03680217
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分子遺伝学・分子生理学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
桂 勲 東京大学, 教養学部, 助教授 (00107690)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | C.elegans / 突然変異 / クロ-ニング / フッ素イオン / 耐性変異 / 幼虫致死変異 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
C.elegansの後期発生と成長に関する遺伝子について研究を行い、以下の結果を得た。 1.昨年度までの研究で得た形態異常幼虫致死変異株28株(後にこのうち4株が部分的な致死、1株が非致死であることがわかった)については、どの遺伝子のクロ-ニングを行えばよいか調査を行い、クロ-ニングの準備をした。マッピングの結果、9株が既知の遺伝子にあり、他の8株が既知の遺伝子にあるかもしれないことがわかった。残りの11株は未知の遺伝子にあるらしい。28株のうち10株は腸と体壁の間に隙間ができて死ぬという表現型を示すが、この中にシグナル伝達に関係する遺伝子letー23、clrー1の変異が合計2株、letー341、linー45の変異らしいものが合計4株あった。これから残りの4株(3遺伝子)は、シグナル伝達に関する新しい遺伝子にあることが予想され、興味がもたれる。現在、トランスポゾン挿入変異株からかけ合わせにより余分のタランスポゾンを除き、遺伝子クロ-ニングの準備をする作業を行っている。 2.フッ素イオン耐性変異については昨年までの予想より複雑なシステムであることが判明したので、遺伝学的性質をさらに追求した。すなわち、flrー1、flrー3の他にもう1つの強耐性変異遺伝子flrー4を発見し、マッピングを行った。また、flrー1やflrー3から成長速度が正常になった偽突然変異株を分離する方法を用いて、flrー2以外の弱耐性突然変異を分離し、現在、マッピングを行っている。この方法により、弱耐性遺伝子のトランスポゾン挿入変異を得てクロ-ニングをする道が開けた。既にクロ-ニングしたflrー1遺伝子の塩基配列の大部分を決定したが、既存の遺伝子とのホモロジ-は見つかっていない。
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