「ハロッド文書」を使用しての新視点からの、ハロッドの経済動学の発展の研究
Project/Area Number |
03803002
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
一般理論
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
篠崎 敏雄 香川大学, 経済学部, 教授 (40036116)
|
Project Period (FY) |
1991
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1991: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 保証成長率 / 自然成長率 / 資本産出比率 / 貯蓄率 / 加速度原理 / 経済動学 / 不安定性原理 / 停滞 |
Research Abstract |
1.私は、拙著『ハロッドの動学的経済学の研究』(1973)(昭和48年度科学研究費補助金による)の出版以後も、ハロッドの学説を中心とする経済動学の研究を続けて来ました。今回は科学研究費補助金を利用し,千葉商科大学付属図書館にある「ハロッド文書」を用い、新しい視点からのハロッドの経済動学の発展の研究をしました。これにより,2次資料では不明であった諸問題を著しい程度明らかにすることが出来たと思っています。 2.千葉商科大学には、平成3年の7月と10月に各1回、計2週間滞在し、「ハロッド文書」の関連のところの筆写に從事しました。又、ハロッドの経済学、とくに経済動学に関連した参考書を購入し,さらには関連のある諸論文のコピ-も致しました。又、アルバイト学生を使って資料の整理もしました。 3.これらのものを利用し、平成3年11月には「ハロッドの経済動学発展の萠芽的段階、という論文を発表しました。平成4年1月には、経済学史学会関西部会の例会で、「ハロッドの経済動学体系の発展について」という研究報告をしました。又これらの研究を含み、従来の研究と併せて、拙著『ハロッドの経済動学体系の発展』(平成4年発行予定)の執筆を終え、信山社出版(東京)から出版すべく、唯今印刷中です。これらにより、従来未開拓であったハロッドの経済動学の発展過程の研究において、著しい進歩を遂げたと思っております。 4.以上のような研究成果を得ましたが、「ハロッド文書」の量は厖大で、未だ十分な利用をするには程遠い状態です。しかも最近、東京大学経済学部付属図書館が,ハロッド家に残っていた文書を購入し、「ケインズ/ハロッド、その他経済学者書簡、覚書き」として、閲覧と筆写をさせております。目下、これらを利用した研究を計画しております。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)