Project/Area Number |
03807010
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中木 敏夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30164148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹川 展幸 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20187107)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | Lーアルギニン / EDRF / NO / cyclic GMP / 血圧 / 末梢血管抵抗 / Lーシトルリン / ヒト |
Research Abstract |
Lーアルギニンによって種々の降圧物質増加の可能性あるいは昇圧物質減少の可能性を検討するために、血圧調節に関与する各種ホルモンを健常者において測定した。さらにNOの酸化物であるNO^<2->/NO^<3->の尿中排泄量を測定した。 血圧正常健常者において、Lーアルギニンの静注により血圧は低下し、心拍数および胸部電気的バイオインパ-ダンス法により求めた心拍出量は増加し、全末梢血管低抗は減少した。この結果は、Lーアルギニンが血管拡張を引き起こしたことを示している。血漿中Lーアルギニン濃度は静注前の約70倍に増加した。LーアルギニンからNOが生成させる際の副産物であるLーシトルリンと、NOのセカンドメッセンジャ-であるcーGMPは有意に増加した。血漿中の各種ホルマン(心房性Na利尿ペプチド、アルドステロン、血漿レニン活性,アルギニンバゾプレシン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ドパミン)はLーアルギニン点滴静注によりわずかに変化したが、血行動態に影響するには変化が小さすぎるものと思われた。さらに、尿中NO^<2ー>/NO^<3->もLーアルギニン点滴静注により有意に増加していた。 哺乳類においては,内因性硝酸塩の既知で唯一の源はLーアルギニンーNO経路によるNO合成である。これらの結果は、Lーアルギニン点滴静注による全身的な心脈管系への影響はNO遊離によるという解釈を支持している。心房性利尿ペプチドはわずかに増加したが、Lーアルギニンによる降圧を説明できるほど高値てはなかった。Lーアルギニンによる血圧降下は、今回測定した既知ホルモンの作用ではうまく説明できない。Lーアルギニン静注により血漿cyclicGMPが増加することおよびNO生成と共に産生されるシトルリンが増加すること,さらに尿中NO^<2->/NO^<3->も増加することより、Lーアルギニンによる降圧には内因性NO遊離が関与しているものと思われる。
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