日本人の食塩摂取量の低下を阻害している要因に関する基礎的研究
Project/Area Number |
03807030
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
竹森 幸一 弘前大学, 医学部, 助教授 (50003546)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 食塩摂取量 / 減塩指導 / 国民栄養調査 / 栄養士 / 保健婦 |
Research Abstract |
わが国の食塩摂取量の低下を阻害している要因の一つとして,現行の食塩摂取量の目標値の設定方法が関連しているのではないかと考え,「現行の1日当たり10g以下という目標摂取量の設定方法が1日当たり10g以下という目標値達成の障害になっている」という仮説を立てた。研究成積の概要は次の通りであった。 1.栄養士や保健婦などの栄養指導者が食塩摂取についてどのような指導を行っているかを把握するために,全国から188カ所の保健所を選び,減塩指導の目標値,厚生省が示している目標値の理解度,種々の食塩摂取量の対象者に対する指導者の対応についてアンケ-ト調査を行った。結果は指導者の89.7%が「厚生衆の目標値」を減塩指導対策の目標値とし,指導者の87.4%が厚生省の目標値を「10g以下」と正確に回答したが,実際に指導する場合は,12gの食塩を摂取している対象者に対しては指導者の85.6%が「少し高い」と指導し,10gの対象者に対しては75.9%が「ちょうど良い」と指導し,5gの対象者に対しては42.5%の指導者が「ちょうど良い」,21.3%が「少し低い」,19.0%が「かなり低い」と指導すると回答した。 2.1984年から1987年までの国民栄養調査成績に世帯の食塩摂取量の度数分布表が公表されており,これを正規確率紙上に描き,目標摂取量との関連を検討した。1987年成績では,全国の場合,目標摂取量の10g以下を達成した世帯の割合は約40%で,地域別にみると,近畿Iが約50%,東北は約25%であった。 3.コンピュ-タによるシミュレ-ション結果,1.に示したような指導方法では,食塩摂取の度数分布は,最頻値が10g付近で,正の歪みのある現在の度数分布に近い分布となり,全体が10gを切ることができないことが明かになった。今後,「目標値の表示方法」について検討することが必要であると考える。
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Report
(1 results)
Research Products
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