Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
20才代〜80才代の年齢の明らかな男性49例,女性51例の恥骨結合面の超軟X線像を資料とした。画像処理はイメ-ジデジタイザ-(PHOTRON),パ-ソナルコンピュ-タ-PCー9801DX(NEC)を使用した。画像入力は各恥骨結合の超軟X線像をカメラXCー77(三谷商事)を用い,接写リング1.5mmを装着,紋りf11で行った。画像処理は,各恥骨全体が作業領域内に入る様に作業領域を設定し,その領域内の濃度平均を測定した。また画像入力を接写リング6.5mmを装着,紋りf5.5〜f11で行い,恥骨内に一定の領域を設定し,しきい値32及び48で二値化して,濃度平均を測定した。 〔結果と考察〕 (1),恥骨全体を作業領域とした場合,領域内の濃度平均は加齢と共に一定の割合で低下するが、相関係数は男性で0.56前後,女性で0.63前後と,女性の方に稍高い相関が得られ,男性・女性の総合での相関係数は0.63前後であった。 (2)恥骨内に一定の作業領域を設定した場合,その領域内の濃度平均も加齢と共に低下するが,しきい値32及び48で二値化した場合のいずれでも相関係数は,恥骨全体を作業領域としてた場合よりも下回った。 これらのことから,画像処理は恥骨全体を作業領域とした結果を用いる方がよりよい結果が得られることが分った。この方法で得られた年齢と濃度平均をグラフ上にプロットして直線上の分布を作り,これに年齢末知の恥骨結合の超軟X線像の濃度平均を重ねることによって,推定年令の第1近似値が得られることが明らかになった。 しかしながら,この方法で得られる推定年齢は誤差が10才を超えることから,今後画像処理法を検討することによって,誤差範囲をより小さくすることが新しい課題となった。
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