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法医剖検脳における神経細胞骨格蛋白および局在酵素の免疫組織化学的研究

Research Project

Project/Area Number 03807036
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

中園 一郎  長崎大学, 医学部, 教授 (30108287)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩崎 稔  長崎大学, 医学部, 講師 (40145230)
久保 真一  長崎大学, 医学部, 講師 (10205122)
Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Keywords低酸素障害 / 免疫組織化学 / 神経細胞 / アストロサイト / ミクログリア
Research Abstract

法医剖検脳についてグリア細胞を免疫組織化学的に観察して検討を行なった。
[1]低酸素性及び虚血性脳傷害の症例では障害の経過及びその程度により中枢神経細胞の動態を4形に分類することができた。即ち、急性の低酸素障害の場合、その障害の発生から死に至るまでの経過に従い、(1)即死症例では明かな中枢神経細胞の変化は認められない。(2)短時間(せいぜい20分以内)生存の症例からアストロサイとの膨化が始まる、(3)3〜4時間以上生存した症例では前記アストロサイトの膨化に加えて、神経細胞の萎縮が認められた。(4)障害後長期間生存した症例(18、120日間)では神経細胞の脱落が著明となり、アストロサイトは増殖し、ミクログリアも増殖してした。この傾向は生存期間が延びるほど著明となり、特にアストロサイトは増殖とともに線維性アストロサイトが出現していた。以上の結果から、急性の低酸素障害では、アストロサイトが最も早期に変化を生じ、これに続き神経細胞、ミクログリアの変化が生じてくることが明らかになった。一方、慢性の低酸素障害の場合は、直接の死因となった障害による急性の変化とともに慢性の障害による変化が同時に観察され、その変化の程度は生前の病態をよく反映していた(気管支喘息重積発作を繰り返していた症例等)。[2]レスピレ-タ-ブレインの症例(5例)では、人工呼吸器の装着期間と神経細胞変化の程度(萎縮・脱落)はよく相関していた。さらに免疫組織化学的に検討した結果、アストロサイトは比較的保持されており、起因した障害が低酸素障害の場合、アストロサイトの変化はその障害の程度の推定に有意義であった。[3]アルコ-ル依存症または常用者の剖検脳では海馬領域を中心としてグリア細胞の形態的変化(線維性アストロサイトの出現)が認められた。これらの症例についてADH並びにALDHに対するモノクロ-ナル抗体を既に作製しており、これらの酵素の分布について検討中である。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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