Project/Area Number |
03807058
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
堺 薫 新潟大学, 医学部, 文部教官教授 (40018304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野塚 嘉恵 新潟大学, 医学部附属病院, 文部教官助手
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 微小変化型ネフロ-ゼ / ネフロ-ゼ発症とウイルス感染 / 2ー5オリゴアデニ-ル合成酵素活性 / PCR法 |
Research Abstract |
微小変化型ネフロ-ゼ(MCNS)の発症・再発とウイルス感染の関連を実証するため以下の臨床測定とウイルスDNAゲノム解析を行った。 1.血中2'ー5'オリゴアデニル酸合成酵素活性を発症・再発時の13例について発症3日以内に測定。平均420,4Pmol/dl(正常値85Pmol/dl)という高値を認めた。ウイルス感染陽性Cut off pointを227,5Pmol/dlとすると10例(76,9%)にウイルス感染を裏付ける値を得た。口腔内粘膜ウイルス蛍光抗体法ではパラインフルエンザ4型を有意に多く証明し得た。 2.PCR法により患児試料よりウイルスを実証せんと試みた。発症患児の試料は咽頭拭い液,および血中リンパ球より抽出したDNAと除蛋白した血漿を検体としてPCRを行った。プライマ-は市販のものを用い、エプスタインバ-(EBV),ヒトサイトメガロ(HCMV),單純ヘルペス(HSVーI),(HSVーII),(HSVー6)の各ウイルスの検出を試みた。再発MCNS患児群 13例、非再発MCNS(寛解)患児群 5例について検索した。前者から5例にリンパ球からEBVが検出された。その他のウイルスは認められず、また後者からもウイルスは発見されなかった。EBVが認められた例の因果関係について、当該ウイルスの既感染者でも,末血中リンパ球10^6〜10^7個に1個の割でEBVが感染しているため,PCR法で発見されたとしても,それが今回の再発との関連を強調する実証にはならない。 また今回の実験はDNAウイルスにつき行ったが,RNAウイルスについてもGTC法を行い,逆転写酵素でDNAを作製しRTPCR法を行うべき余地がある。今回のDNAウイルスの検索から因果関係を指摘出来なかったが,MCNSの発症には特別のウイルスはなく,複数ウイルスの干渉作用による共通抗原的な生体作用など、検討すべき余地がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)