上皮小体の細胞増殖とホルモン生合成との関連についての検討
Project/Area Number |
03807077
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 康幸 名古屋大学, 医学部, 助手 (70196278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟橋 啓臣 名古屋大学, 医学部, 講師 (50135357)
高木 弘 名古屋大学, 医学部, 教授 (70154755)
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Project Period (FY) |
1991 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1992: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1991: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 上皮小体 / 腺腫 / 過形成 / 上皮小体ホルモン(PTH) / mRNA / ヌードマウス / 異種移植 / 甲状腺癌 / PTH / 細胞増殖 / 上皮小体機能亢進症 / 血清カルシウム / ビタミンD / PTHmRNA |
Research Abstract |
臨床検討では、甲状腺癌手術時の上皮小体機能について検討した。甲状腺悪性腫瘍の際の上皮小体の取り扱いついては難しい点がある。即ち、甲状腺周囲のリンパ節の郭清をしっかり行おうとすると、上皮小体の血行温存が無理な場合があり、そのような上皮小体に対して、我々は自家移植術を行っている。その際、術後の低カルシウム血症に対してカルシウム補充療法が必要となるが、血清カルシウム値を維持するために有用なビタミンD剤が、常用量の投与では、移植腺機能を低下させないことを確認し報告した(1992年、内分泌外科学会および内分泌外科学会雑誌、1992,9;307-312)。また、原発性上皮小体機能亢進症例の病態生理についても、報告を行った。腎性上皮小体機能亢進症患者に対する手術症例数は300例を越え、これらの症例の病態や特徴をまとめた。 実験検討では、上皮小体組織にはPTH mRNAが極めて豊富に存在することが確認された。このことは、上皮小体にはPTH合成をすみやかに行う能力があると考えられる。そこで、上皮小体細胞の、実際のPTH合成・分泌機序について検討するため、ヌードマウスへヒト上皮小体の異種移植を行い分泌機能について検討した。移植したヌードマウスの血清ヒトintact PTH濃度は、移植後約一ヶ月まで上昇傾向を示し、その後高値を維持した。また、移植腺の重量と血清ヒトintact PTH濃度とは相関した(1992年甲状腺外科検討会にて報告)。また、移植腺の組織学的特徴は、移植腺が腺腫・過形成・正常上皮小体により異なり、また、移植法によっても違いが見られた。更に、上皮小体の細胞の種類(主細胞か好酸性細胞か)によっても、違いが見られた。これらの特徴につき、1993年度は更に検討を加えると共に、遺伝子学的解析も行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)