Research Abstract |
情報化の地域格差計測のため、格差計測の指標の検討,情報化指標の整理およびそのためのデ-タの収集を行なった。 1.格差計測の指標の検討。 格差計測の指標としては統計学及び経済学的な考え方に基づくものがいくつか考えられている。(1)統計学的な考え方に基づくものとしては分散,変動変数などがある。(2)経済学的な考え方に基づくものとしてはロ-レンツ曲線,ジニ係数などがある。検討の教果格差計測の指標としては,統計学的な指標のもつ欠点が比較的回避され,経済学的意味の明らかにされているジニ係数が適切であることが明らかになった。 2.情報化指標の整理。 一般に指標は複数の項目で構成されており、計測結果が項目の選択に左右されことが多い。ま全複数の相関の高い項目がある場合、これらの項目に関連する分野が強調されることになる。そのため項目間の整理が必要である。項目間の相関分析の結果,情報化に影響を及ぼす地域特性としては第一にコンピュ-タの普及が挙げられ,そして,コンピュ-タの普及は所得水準に大きく依存することが明らかになった。
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