Project/Area Number |
03832014
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴田 碧 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30013098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重田 達也 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (10013153)
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Project Period (FY) |
1990 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | ヒュ-マン・エラ- / プラント操作エラ- / Fuzzy制御 / 人間操作特性モデル / 長時間作業エラ- / 設計作業エラ- / Fuzzy特性のゆらぎ / プラント災害 |
Research Abstract |
この研究は単年度のものであるが、従来から代表者らが手掛けて来たエラ-発生機構として、計算におけるエラ-発生と、FBRを模擬した二重熱交換システムにおける操作の誤りの発生モデルを結合する事に重点を置いたものである。本年度は後者のシステムを模擬しCRT上に表示し、それを被験者が長時間監視することにより、被労を蓄積し、その間、系の特性をランダムに突変させ、それに気付いた被験者が、それを修正するよう操作を行うことにより、その対応能力を見、撮作の過程のデ-タをFuzzy Control系で操作者の特性を表わすことにした。次に、従来の研究のデ-タを見直すことにより、改めて被験者を3群にわけることにした。この3群とは流量の弁の開閉動作の面からの分類であるが、操作頻度の高い、低い、時期に混合のあるなしで計算操作と本操作とは被験者の分類としては共通性があると考えた。さらに極端な混合がある場合、たとえば開けるべきときに閉じるのが、ここで問題とするヒュ-マン・エラ-である。さらにこのモデルを使って、Fuzzy制御系にゆらぎを導入してシュミレ-ションを行った結果、操作結果としてヒュ-マン・エラ-が発生する例を、100〜1000例の試行で見出すことができた。これは個々の判断は誤りがなくとも、結果的に偏りが重なると、全体としてのエラ-となることを明らかにすることができた。以上により、エラ-のあるなしで、計算作業について行う検討より、より定量的な評価の行えるプラント操作実験を併用することにより、被験者の特性を分類することでができた。またこれにより計算テストに関する従来の研究と合せて基準、計算手順改善の方向を得ることができた。なお、設計作業におけるエラ-についての意識調査のアンケ-トを行った。これは第1のモデルの作成を補強するためのものであったが、意識調査によったため、試行的(研究代表者らで3年前に実施)なものと比べ、定量的な寄与を得るのが難しく、現在検討を続けている。
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