Project/Area Number |
03832047
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | Tokyo Metropolitan College of Commerce |
Principal Investigator |
日下 泰夫 東京都立商科短期大学, 経営学科, 教授 (40096699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 久敏 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (10108219)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1991: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 技術革新 / 設備投資 / 在庫管理 / 補修部品 / 情報ネットワ-ク・システム / 経済的評価 |
Research Abstract |
「設備投資理論の課題」に関しては、主に設備投資と物流(在庫管理)に関する資料の収集(洋書購入、論文収集)と整理を行い、現在これらの資料にもとづいて、研究・調査を進めている段階である。来年度は、政府刊行物の収集と工場訪問に基づくニ-ズ調査を加え、「技術革新下の設備投資理論の展望」として研究成果を取りまとめる予定である。本年度研究実施計画の重点課題としてとりあげた「補修部品の在庫管理と情報ネットワ-ク化投資」に関しては、研究発表覧に記述した「補修部品の在庫管理方策」と「補修部品在庫管理システムの情報ネットワ-ク化投資」の2つの観点から理論構築を行った。前者の研究では、需要が予防保全と事後保全から生るという補修部品の特徴と、予防保全需要の予測可能性を考慮した新しい定期発注方策を提案し、提案方策が従来方策に比して経済的に有利となることを理論的(確率的動的計画法)および数値実験的に明らかにした。研究成果は平成4年度日本OR学会春期研究発表会で発表の予定である。来年度はこの問題を情報ネットワ-ク・システムの特性をより反映させた問題へと拡張する予定である。後者の研究は、補修部品の在庫管理の情報ネットワ-ク化を投資の観点から取りあげ、その経済的効果の定量的評価法と複数地点での情報ネットワ-ク化投資の優先順位の決定法を与えた。情報ネットワ-ク・システムが盛んに構築されている今日、その経済的効果を結果としてではなく事前に把握できる評価システムを確立することが今後益々重要になると考えられる。「革新的技術進歩下の設備更新行動の拡張」と「市場構造を取り込んだ拡張投資モデル」に関しては、「設備投資理論の展望」の研究経過をふまえて、現在モデル化の方向を研究分担者と検討しつつある。最適化技法に関する研究分担者による研究成果(図書出版)と併せて、来年度はモデルを具体的に構築する予定である。
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