微小管と弱く相互作用するタンパク質を認識するモノクロ-ナル抗体の作製
Project/Area Number |
03833029
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分子細胞生物学
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
新井 孝夫 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (60107422)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 微小管 / 微小管結合タンパク質 / チュ-ブリン / モノクロ-ナル抗体 / 抗イディオタイプ抗体 / 相補的ペプチド |
Research Abstract |
モノクロ-ナル抗体は、通常、目的の抗原を含む免疫原で感作することにより作製されるが、目的の抗原を含まない免疫原をもちいても作製できる。抗ホルモン抗体の抗イディオタイプ抗体の中から抗受容体抗体をさがす間接的な方法がその1つであり、これは未知タンパク質の発見や同定にも応用できる。当該年度は、この抗イディオタイプ抗体法により微小管と弱く相互作用するタンパク質の同定の試みを行なった。 βーチュ-ブリンのMAPs結合部位の13マ-ペプチドを光学合成し、ヘモシアニンKLHをキャリア-としてマウスに免疫した。免疫後3ヶ月の脾臓細胞からハイブリド-マを作製し、抗チュ-ブリン抗体とマウスの体内で自然にできるこの抗体の自己抗イディオタイプ抗体を分泌する細胞をマウス抽出液との反応性によりスクリ-ニングした。しかし、抽出液と反応する抗体の数は少くて弱かった。これに対し、キャリア-と反応する抗体は多く存在した。以上のことから、(1)ペプチドを免疫原としてモノクロ-ナル抗体を作製する際にはどんな工夫が必要か、(2)抗イディオタイプ抗体の産生を血清レベルでどのように検査し、いかにして抗体産生の向上をはかるのか、という問題の基礎的検討が必要となった。(1)については、ILー8のN末端配列のデカペプチドをマウス血清アルブミンキャリア-として免疫し、このペプチドのチログロブリン結合物をスクリ-ニング抗原として、モノクロ-ナル抗体の作製に成功した当研究室での例にならった研究から、少しづつ成果が出はじめている。(2)については、抗イディオタイプ抗体の検出を抗チュ-ブリン抗体の存在で調べる系とするために、タウタンパク質のチュ-ブリン結合部位であるリピ-ト3の14マ-ペプチドを化学合成し、これをKLHに結合させた系での実験を開始したところである。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)
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[Publications] MーKawashima,M.,Arai,T.,Ogawara,M.,Takio,K.,Titani,K.,Saitoh,T.,Kosik.K.,Ihara,Y.: "A possible fetal antigen of Mr 70,000 in neurofibrillary tangles." Brain Res.554. 316-320 (1991)
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[Publications] Watanabe,N.,Takio,K.,Hasegawa,M.,Arai,T.,Titani,K.,Ihara,Y.: "Tau2.A probe for a ser conformation in the amino terminus of τ." J.Neurochem.58. (1992)
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