新しい観測的宇宙論とその初期宇宙への応用についての研究
Project/Area Number |
03F00720
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 貴浩 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BRUCE Adrian Bassett 京都大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 観測的宇宙論 / プレヒーティング / 原始ブラックホール / バリオン振動 / 高方偏移銀河サーベイ |
Research Abstract |
1)近年、インフラトンの崩壊率に対して別の軽い場がゆらぎを与えることにより、断熱ゆらぎを生成するというシナリオが議論されている。まずは、このシナリオにおけるプレヒーティングの役割を明らかにする。この新たな断熱ゆらぎの生成シナリオとプレヒーティングとの関係は未開拓の研究領域であり、例えば、宇宙背景放射の非ガウス性を予言するかもしれない。今年度は、プレヒーティング時のブラックホール生成に着目した数値シミュレーションをおこない、プレヒーティング時に生成されるゆらぎの振幅がどのように決まっているのかを密度ゆらぎのスペクトルの時間発展を詳細に調べることによって明らかにした。これにより、これまで矛盾する結論が出されていたこの問題にきちんとした解答を与える方向性を見出した(田中・バセット)。 2)宇宙論において距離の測定は重要な問題である。近年、超新星を用いた光度距離の正確な測定が進み、宇宙膨張の歴史を明らかにすることに貢献したが、一方、天体の見かけの大きさを用いる角度距離という距離もある。この角度距離についても、今後、バリオン振動の観測などを通じて大幅な進歩が期待されるが、現時点では光度距離と角度距離の間に期待される関係式に対して2σレベルの不整合があることを明らかにした(バセット)。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)