Project/Area Number |
03J08941
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
天文学
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
森田 うめ代 首都大学東京, 理学研究科, DC1
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | X線 / マイクロカロリメータ / 銀河団 / 超伝導遷移端検出器 / 高温ガス / X線天文学 / X線天文衛星 / X線検出器 / エネルギースペクトル / 楕円銀河 |
Research Abstract |
エネルギー分解能2eV,16×16ピクセルのTES(Transition Edge Sensor)型カロリメータシステムの実現へ向けて開発を行った。世界に先駆けて16×16ピクセルのマッシュルーム形状ビスマス吸収体をつけたTES型マイクロカロリメータアレイの製作を行い、X線信号の検出に成功した。その一方、温度サイクルにより吸収体が剥離するといった密着性の問題や、パルスの時定数に長い時間成分が現れて十分なエネルギー分解能が出ないといった問題も明らかとなり、その原因について界面での熱伝導の観点から考察した。これらの実験結果については、LTD-11国際会議(11th International Workshop on Low Temperature Detectors)で発表を行い、論文として投稿した。 楕円銀河のX線ハローの元素組成の統一的理解を目指し、また、楕円銀河の化学進化と電波ローブの高温ガスの相互作用を明らかにするため、X線で最も明るい銀河群の1つであるHCG-62のチャンドラ衛星とXMM-ニュートン衛星による観測結果の解析を行った。特にX線表面輝度の穴状の構造と電波放射との関係を調べ、どのようにそれが支えられているのかについて考察した。また、そのスペクトルを解析することで銀河群を満たす高温ガスの温度分布や不純物(Fe,Oなど)の分布について詳しく調べ、銀河群中心部でも活発なI型超新星爆発おきていることがわかり、これらの結果を論文としてまとめている。
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