肺癌の5p13増幅領域における標的遺伝子SKP2のアンチセンス法による増殖抑制
Project/Area Number |
03J61539
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
人類遺伝学
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
石原 左奈 (横井 左奈) 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 肺癌 / 5p13 / 遺伝子増幅 / skp2 / アンチセンス |
Research Abstract |
1.肺小細胞癌におけるSKP2発現抑制 アンチセンス処理により細胞増殖が抑制される時に、DNAの合成能の低下に加え核の断片化が起きていることを明らかにした。FACSによるsub-G1分画の増加およびcaspase-3活性上昇も認め、SKP2の発現抑制によりアポトーシスが誘導されることを示した(Yokoi S Cancer Sci.2003)。 この時に発現が変化する遺伝子群をcDNA発現アレイを用いて網羅的に解析した。有意にup-regulateされる遺伝子は124種類、down-regulateされる遺伝子は204種類抽出され、real-time RT-PCR法で検証した。同様にsiRNAを用いたSKP2発現抑制も行い、SKP2に特異的な変化に絞り込むべく検討を行っている。 2.非小細胞肺癌におけるSKP2の遺伝子増幅・発現亢進 非小細胞癌細胞株のCGH解析においても5p13領域のDNAコピー数の増加は高頻度に認められ、SKP2の増幅と発現亢進に相関を認めた。臨床検体では非腫瘍部と比較し腫瘍部が高値を示した。また、リンパ節転移陽性例はSKP2発現高値群に有意に多く認められた。SKP2のアンチセンス処理により細胞の遊走能、浸潤能はどちらも抑制され、SKP2が転移を促進している可能性を示した(Yokoi S投稿中)。 3.非小細胞癌における増幅領域3q26 前述の肺非小細胞癌細胞株のCGH解析の結果、最も高頻度の増幅は3q26に検出された。3q26の標的遺伝子は多数報告されているが、中でもテロメア鋳型RNAであるTERCにおいて増幅と発現に強い相関を認め、テロメラーゼ活性も上昇していた。臨床検体の検討からもTERCの発現が非腫瘍部に比較し腫瘍部において特に亢進していた(Yokoi S Clinic Cancer Res 2003)。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)