Project/Area Number |
04151018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 紀夫 東京大学, 医学部(医), 教授 (10010050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新部 英男 群大, 医学部, 教授 (90008293)
坂本 澄彦 東北大, 医学部, 教授 (20014029)
小野 公二 京大原子炉実験所, 附属原子炉医療基礎研究施設, 教授 (90122407)
小川 恭弘 高知医大, 医学部, 助教授 (90152397)
安藤 興一 放医研, 臨床研究部, 室長 (00159526)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥14,800,000 (Direct Cost: ¥14,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥14,800,000 (Direct Cost: ¥14,800,000)
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Keywords | マウス移植腫瘍 / 先行指標 / 低酸素性細胞 / Ki,BUdR Indeces / 分割照射 / 放射線感受性 / Low dose Survival Curve / がん転移 |
Research Abstract |
TumorにおけるHypoxic cellの放射線抵抗性に関する研究は、重要な課題の一つである。Reoxygenationの過程で、活性酸素により、40-50分で急速な細胞死が起こる可能性のあることが骨肉種細胞系MG-63細胞で示された。これは、心筋におけるreperfusion injuryに相当するかもしれない。 先行指標に関して本年は低線量域のSurvival CurveやKi、BUdR他による腫瘍増殖Indecesが、頭頚部及び子宮癌症例、ヒト腫瘍細胞のin vitro培養およびin vivo(ヌードマウス)系で検討されたが、分割照射にどのように有用か結論に到達しなかった。 難治性の進行肺癌および神経膠芽腫症例において小線量分割照射(70-80Gy)や不均等分割照射、また、肺類表皮癌症例でスプリット照射が、症状の寛解効果、生存率向上、障害の軽減などについて通常分割照射と比較検討され、有効な場合の可能性が示された。 転移の実験腫瘍系における放射線照射の転移への影響に関しては、尾静脈への腫瘍細胞の静注後形成される肺結節計測法において、5-6Gyの全身照射で肺結節数の増加が起こる腫瘍があることが分かっている(例えばC3H/HeJマウスに移植したFSA1233腫瘍細胞)が、その場合でも1Gy×5回に分割照射するとその増加効果はなくなり、また20cGyの低線量照射は逆に抑制効果を示した。下肢に移植し、肺転移数を計測する自然転移系(NFSA2ALM1 Fibrosarcoma,NR-S1 Squamous Cell Carcinoma)では全身または胸部照射を1回でまたは5回分割して与えても、いずれの場合も肺結節数の増加はなかった。以上3種のマウス腫瘍系による結果は胸部や腫瘍局所の分割照射によって肺転移が増加することはないことを示すと結論された。
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