Project/Area Number |
04151025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
野沢 義則 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貝淵 弘三 神戸大学, 医学部, 助教授 (00169377)
千田 和広 東京大学, 医科学研究所, 助手 (00192188)
浜口 道成 名古屋大学, 医学部, 助教授 (90135351)
福井 泰久 東京大学, 農学部, 助教授 (00181248)
遠藤 剛 千葉大学, 理学部, 講師 (30194038)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥22,000,000 (Direct Cost: ¥22,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥22,000,000 (Direct Cost: ¥22,000,000)
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Keywords | 細胞増殖 / 癌化シグナル / 情報伝達 / リン脂質代謝 |
Research Abstract |
ras遺伝子を繊維芽細胞に導入すると細胞内カルシウムの周期的変動(オシレーション)が誘起されることを見い出し、またオシレーションはプロテインキナーゼC(PKC)によって抑制され、電位依存性であることを示した。細胞外カルシウム要求性のオシレーションは、表面抗原Thy-1の発現量と相関し、Thy-1欠損細胞では顕著なオシレーションが起こるが、正常Thy-1量を有する細胞では消失する。なお、Thy-1cDNAおよびその変異体を導入すると、GPIアンカーを含めた完全型Thy-1がオシレーション抑制には必須であることが示された。 SH2/SH3領域を有する情報変換酵素(PI-3キナーゼ、ホスホリパーゼCγ)の活性調節について検討し、SH2/SH3領域のcDNAのトランスフェクトによりC-junの誘導がみられた。また、モノクローナル抗体を用いてPI-3キナーゼの精製を行い活性型で溶出することに成功した。PLCの基質であるPIP_2それ自体がα-アクチニンと結合して、細胞骨格系の再構築をもたらし、一方ではPIP_2がプロテアーゼのカルパインに結合すると活性化されることが見い出された。非受容体型チロシンキナーゼの情報伝達について、B細胞とLynの共役によるチロシンリン酸化タンパク質を調べ、SH3と転写因子様構造をもつp75^<HSI>であると同定された。Src発現が亢進している腸癌細胞株においてPLC_γのチロシンリン酸化の程度に差がみられた。 Cキナーゼ系に関しては、培養表皮細胞の各種増殖因子刺激でnPKC_7によるリン酸化タンパクに特異性があることが見い出された。精製cdc2キナーゼを用いて中間径フィラメント(ビメンチン、グリア酸性タンパク質)のリン酸化部位を同定するとともにそれらのタンパク質機能における役割についても明らかにした。
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