前立線がんおよび乳がんにおける潜伏がんならびに微小がんの発生と進展
Project/Area Number |
04151029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
矢谷 隆一 三重大学, 医学部, 教授 (80024636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂倉 照よ 理化学研究所, 真核生物研究室, 主任研究員 (80073120)
広橋 説雄 国立がんセンター, 病理部, 部長 (70129625)
島崎 淳 千葉大学, 医学部, 教授 (10008229)
寺田 信行 大阪大学, 医学部, 助教授 (50150339)
坂元 吾偉 癌研究所, 病理部, 主任研究員 (80085620)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥16,500,000 (Direct Cost: ¥16,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥16,500,000 (Direct Cost: ¥16,500,000)
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Keywords | 前立腺がん / 乳がん / 潜在がん / 偶発がん / rasがん遺伝子 / Ag-NOR / nm23 / テネイシン |
Research Abstract |
1.前立腺癌 1)偶発がんの顕在化はstage A1では2.1%、A2がんで10.6%に認められた。顕在比例は、非顕在化例に比ベて有意にAg-NOR数が高かった(島崎)。 2)ras遺伝子点突然変異についての国際比較では、日本人の頻度は、米国白人(9%)、黒人(7%)に比ベ24%と高く、タイプにも差を認めた(矢谷)。 3)がん転移抑制遺伝子nm23の発現については、病期との間に有意な差を認めなかった(古武)。 4)臨床がんの染色体検索により、16q,8q,10qp,18qのヘトロ接合性消失を認めた(国見)。 5)がん発生部位の決定のために重要な前立腺の外腺、内腺領域の三次元的立体構造解析が行られた(今井田)。 2.乳がん 1)一側多発がんの合併率は、約10%と高く、また同時両側乳がん症例である乳がん高危険者群に於ても頻度が高かった(坂元)。 2)増殖性の高いがんにおけるp53,c-erbB-2などの遺伝子異常は、浸潤開始以前にすでに異常が認められた(高橋)。 3)アンドロゲン依存性マウス乳がん細胞株SC3におけるautocrine growth factorはがん形質発現に関与している結果が示された(幸原)。 4)エストロゲン依存性細胞株B-1Fでは、性ホルモンが腸瘍の初期増殖階段に関与している結果が示された(寺田)。 5)乳がんとテネイシンの関係については、ヌードマウスでテネイシン産生、非産生がん細胞の肺転移形成実験より、テネイシンの血管内皮への接着能があることが示された(坂倉)。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)