Project/Area Number |
04151046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
高月 清 熊本大学, 医学部, 教授 (80026830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 勇夫 高知医科大学, 教授 (30033088)
山口 一成 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20128325)
荒木 弘一 琉球大学, 医学部, 助教授 (40040604)
出雲 周二 鹿児島大学, 医学部, 講師 (30143811)
上平 憲 長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (80108290)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥14,500,000 (Direct Cost: ¥14,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥14,500,000 (Direct Cost: ¥14,500,000)
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Keywords | HTLV-I / ぶどう膜炎 / HAM / TSP / HTLV-Iキャリア |
Research Abstract |
HTLV-IキャリアからATL、HAM/TSPおよびHTLV-I関連疾患が発症する。キャリアの一部が数十年という長い潜伏期間を経て発症することから、ウイルス感染以外に多くの因子がこれらの発症に関与すると考えられる。1)今年度の成果はHTLV-Iと眼症(ぶどう膜炎)との関連が明らかになり、ATL、HAM/TSPに次ぐ第3のHTLV-Iが絡む疾患として確立した。九州各地特に南九州において、HTLV-I抗体陽性者でATLやHAM/TSPを発症していないキャリアノ中に、眼内の炎症病変(ぶどう膜炎)を伴う症例が多数存在する。これまで(1)成人若年者に多発。(2)HTLV-I抗体陽性者のぶどう膜昌はベーチェット、トキソプラズマ症などの既知のぶどう膜炎とは異なる眼科的臨床像を呈する。(3)HTLV-I陽性のぶどう膜炎の16%に甲状腺機能亢進症の既往歴がある、などが明らかとなった。現在、多施設共同研究で、その患者数、罹患率、病態生理、治療法と予後などが検討されている。2)HTLV-Iの世界的拡がりについての研究は、班員によりキューバ、ガーナ、パプアニューギニア、南米インディオ、中国、ソ連などで引き続き進められている。3)HTLV-I抗体陽性者数の将来予測が出された。今後数世代の間に減少することが予想される。4)HTLV-Iキャリア、HAM/TSP患者の免疫能が検討された。5)臨床的に無症状のHTLV-Iキャリアで、HTLV-I感染細胞の単クローン性増殖を持つキャリアの追跡調査がなされ、これらはATL発症のhigh risk groupであることが確認された。6)多発地域での長期追跡調査は順調に進行している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)