Project/Area Number |
04152013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大内 憲明 東北大学, 医学部 (90203710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益子 高 東北大学, 薬学部, 助手 (30157200)
西平 哲郎 東北大学, 医学部, 講師 (50101142)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 乳癌 / モノクローナル抗体 / アドリアマイシン / ターゲティング療法 / シスアコンチル酸 / ZR-75-1 |
Research Abstract |
1.ヒト乳癌培養細胞株、手術標本にてAM-3抗体、抗c-erbB2抗体(SV4-25)による免疫染色を行い、認識抗原が相補的に発現している例が確認された。非進行癌症例の標本ではどちらか一方のみを発現する細胞からなるものが多かったが、進行癌症例では両方の発現が認められる傾向があった。 2.AM-3,SV4-25とadriamycをpH sensitive linker (cis-aconityl acid)にて結合させ、結合体の活性を調べた。adriamycin-抗体結合体は非修飾抗体と比較してaffinityの軽度の低下を認めたがspecificityは保たれていた。どちらも癌細胞へのinternalizationが認められた。 3.adriamycin-AM3結合体は抗原陽性細胞ZR-75-1に細胞障害性に示したが抗原陰性細胞SW1116には細胞障害性をしめさず選択的細胞障害性が確認された。adriamycin-AM3結合体の細胞障害性はadriamycinに比べ約70%低下していた。ZR-75-1に対してadriamycin-AM3結合体、adriamycin-SV4-25結合体を同時に作用させた場合細胞障害性はadriamycin量に依存し相乗的効果は認められなかった。 4.adriamycin-AM3結合体と反応させたZR-75-1をSCIDマウスに移植し細胞増殖抑制効果を調べた。adriamycin-AM3結合体処理後のZR-75-1はSCIDマウスへの移、植後対照群に比べ有意な増殖抑制が認められた。 5.今後の展開;1)AM-3またはAM-3(Feb')2の生体内分布を検討する。2)adriamycin-抗体結合体作用時の細胞内adriamycin量の測定。3)AM-3抗体、抗c-erbB2抗体(SV4-25)variable regionのcDNAをcloningしいわゆるsingle-chain Fv fragmentを作製しその活性を調べ、画像診断への応用を検討する。
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