Project/Area Number |
04152017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大塚 藤男 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (10092157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村木 良一 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10138084)
藤澤 裕志 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20231566)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | Porokeratosis / Cancer-proneness / genodermatosis / DNA ploidy |
Research Abstract |
汗孔角化症(porokeratosis,以下PK)は角化異常症と考えられてきたが、近年皮疹の悪性化が知られるようになって、高発癌性遺伝性皮斐疾患として認識されつつある。最近、我々は発癌機序の解明に努め、1)PK皮疹表皮に存在する腫瘍性クローンが悪性化すること、2)患者の培養皮膚線維芽細胞に染色体不安定性があり、表皮角化細胞の染色体変化が悪性化の過程に重北な役割を担っていることを示した。一方、一連の研究過程で、我々は悪性化の母地となる皮疹は通常そのサイズが大きいことを見い出している。 本研究では、上記に述べた皮疹の大小と悪性化頻度との関係を病理組織学、細胞学的側面からから検討し、悪性化機序の一端を明らかにすることを目的とした。方法は病理組織学的観察、顕微蛍光測光法による細胞核DNA量の測定、培養表皮細胞を用いた染色板異常検索である。 17例のPK患者のから得た切除、生検標本を用いた。PK皮疹を大きさによって分け、大きい皮疹21検体、小さい皮疹14検体について表皮細胞の形態、組織構築、分裂期細胞の頻度を調べた。大きい皮疹では表皮の肥厚性変化が強く、分裂期細胞数の頻度も高かった。一方、小皮疹では表皮はやや萎縮性で、分裂期細胞頻度は極めて低かった。構成細胞の組織学的な異型性も大きい皮疹で強い傾向があった。表皮細胞のDNA ploidyを検討すると、大きい皮疹ではabnormal DNA ploidyを示す細胞の出現頻度が小さい皮疹より有意に高く、またその指標であるDNA指数値も高値を示した。 以上、PKの大きい皮疹は表皮細胞の増殖活性が高いことが明らかとなり、また同部には組織学的異型性にも反映される悪性化能の高い腫瘍性クローンが存在、あるいは高頻度に存在することが示唆された。本研究結果はPK皮疹悪性化の機序の一面を明快に示したことになる。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)