細胞質性チミジンキナーゼのかかわる細胞増殖の制御機構
Project/Area Number |
04152019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
藤村 眞示 千葉大学, 医学部, 教授 (80143270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和田 英美 千葉大学, 医学部, 助教授 (30009625)
加藤 紀子 千葉大学, 医学部, 助手 (50194840)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Keywords | チミジンキナーゼ / 酵素分子形態 / エールリッヒ腹水癌 / 5ーフルオロウラジル / α_1ーアンチトリプシン / 担癌生体肝 / ヒト-リコンビナントチミジンキナーゼ / 抗ヒトチミジンキナーゼ家兎血清 |
Research Abstract |
<研究目的>細胞増殖に伴い発現する細胞質性チミジンキナーゼ(TK)の、多様な形質発現と細胞増殖制御との関わりを明らかにし、癌および担癌生体におけるTKの検出法を確立し、癌の診断・治療法開発に資する。 <研究結果・考察>1、TKタンパクの精製法の確立とその性質 1)マウスエールリッヒ腹水癌細胞の細胞質分画から、ATP存在下での分子篩濾過法とアフィニティクロマトグラフィを用いた精製法を確立した。 2)精製したTKは、SH基剤ジチオスレイトール存在下での分下篩濾過法でMr50,000を示し、初めて二量体としてのTKの存在が確認できた。ATPなど数種のヌクレオチド存在下ではMrは約70、000を示し、活性は上昇し熱に安定となった。両分子形に互いに移行できる。前者(Mr50,000)は、DEAEーセルロースイオン交換カラムから比較的低濃度の塩で、後者(Mr70、000)は、より高濃度のそれで溶出された。本TKが、多彩な形質を示す機構の一端がとらえられた。 3)制癌剤5ーフルオロウラシルを、エールリッヒ腹水癌細胞を移植したマウスに経口投与すると、腫瘍のTK活性が短時間に上昇することを発見した。このときTKは上記イオン交換クロマトグラフィで後者と同様の挙動をとることから後者の分子形態が細胞内で活性形であることが示唆された。 2、担癌生体の肝や血中におけるTK活性の上昇機構 エールリッヒ腹水癌細胞を移植したマウスの腹水より、その肝のTK活性を上昇させる因子として、通常のものより酸性のα_1ーアンチトリプシンを分離した。この因子の癌宿主での生理的意義の解明と担癌診断への応用をすすめている。 3、ヒトリコンビナントTKの抗体の作製 ヒトTKのcDNAをプラスミドpKK223-3に組み込み、大腸菌JM105に感染させ誘導したTKを精製した。これを用いて得た抗ヒトTK家兎血清は、ヒト血清や組織標本でのTKの検出には特異性が充分でなく、さらにモノクロナール抗体を作製中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)