Project/Area Number |
04152025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
斎藤 泉 東京大学, 医科研, 助教授 (70158913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 志津子 東京大学, 医科研, 助手 (10218646)
竹田 忠行 東京大学, 医科研, 助手 (90188194)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | C型肝炎ウイルス / アデノウイルスベクター / 肝炎ウイルス / コア蛋白 / エンベロープ蛋白 / NS1蛋白 / HepG2細胞 |
Research Abstract |
C型肝炎ウイルス(HCV)の構造蛋白のプロセシングおよび構造蛋白間の相互作用を肝細胞で検討する実験系を確立するため、HCVの3種の構造遺伝子(コア、エンベロープ、NS1)各々を発現する組換えアデノウイルスを作製した。これらの組換えアデノウイルスはアデノウイルス複製・遺伝子発現に必須なE1A遺伝子を欠失しており、この遺伝子を持続的に発現している293細胞では、野生株アデノウイルスと同等に複製し、細胞は死減する。それ以外の細胞では、SRaプロモーターから目的遺伝子のみを発現し、細胞は生存する。これらの組換えウイルスの力価は10^8〜10^3PFU/mlに達した。これらをそれぞれ293細胞、HeLa細胞およびヒト肝細胞由来HepG2に感染した。その結果この全ての細胞株でほぼ100%の細胞でHCVのコア、エンベロープ、NS1蛋白の発現を確認した。293細胞では組換えウイルスが増殖するため、特に高い発現が得られた。HCVの構造遺伝子を発現する高力価の組換えアデノウイルスが作製された事により、従来は発現が難しかったヒト肝細胞株におけるHCV蛋白のプロセシングや機能解析が今後行えることとなった。現在、エンベロープとNS1蛋白のヒト肝細胞株における同時発現をこの系で行っており、この2種類の蛋白のヘテロ二量体形成について検討を行っている。またこれらの組換えウイルスが生ワクチンとして効果を持つか否かは極めて重要な問題であり、動物実験による抗体産生の検討を合わせて検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)