血球系細胞特異時に発現するSrc型チロシンキナ-ゼLynと細胞の癌化
Project/Area Number |
04152026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 助手 (40202387)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | チロシンキナーゼ / Src / Lyn / トランスジェニックマウス / レトロウイルス / 血球系細胞 |
Research Abstract |
1)ウイルスによるlyn cDNAの導入 昨年度に本研究により作製した野生型、活性化型Lynを発現するレトロウイルスをマウスの骨髄由来細胞に感染させ、in vitro培養系での増殖能の解析を試みた。マ-カ-であるneo耐性を獲得した4種のクロ-ンに対しLynの発現を検討したところ、導入したcDNAにコ-ドされるp56^<lyn>ではなく52kdの蛋白質が抗Lyn単クローン抗体により検出された。現在この現象を理解すべく感染実験を重ねている。 2)lyn cDNAトランスジェニックマウスの作製 昨年度の本研究により得られた野生型及び活性化型lynトランスジーン陽性マウスに対してヒトp56^<lyn>の発現を検討した。過去に免疫グロプリンプロモーター、SV40エンハンサーにより制御されるトランスジーンが、脾臓、肺に高発現されたことから、両臓器におけるヒトp56^<lyn>の量を抗ヒトLyn単クローン抗体を用いた免疫沈降、試験管内自己リン酸化法により検討した。その結果、野生型lynの19系統中17系統に、また活性化型lynの23系統中6系統に各々再現性の良いヒトp56^<lyn>の発現が観察された。このうち、野生型、活性化型高発現系統として各々2系統を選びマウスLynの発現を検討したところ、すべて非トランスジェニックマウスと同程度であった。このことは、前逆のp56^<lyn>が高発現したマウスLynを誤って検出したものでないことを示している。現在、この高発現系統マウスに対して、戻し交配によりトランスジーンをホモに持つ系統を検索している。 3)HTLV-I産生T細胞中でのLynの機能 本年度の研究では報告すべき成果を得ることができなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)