トポイソメラーゼ阻害活性を示すステガナシン誘導体の合成
Project/Area Number |
04152038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古賀 憲司 東京大学, 薬学部, 教授 (10012600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河崎 久 東京大学, 薬学部, 助手 (10186083)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1992: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | ステガナシン / トポイソメラーゼ / 機構 / 阻害 / フェノール / キノン / 合成 |
Research Abstract |
ポドフィロトキシン系制癌剤はトポイソメラーゼIIを阻害するという極めて魅力的な制癌活性発現機構を有している。一方、天然骨格異性体であるステガナシン系化合物ではトポイソメラーゼ阻害活性発現に関しての有機化学的精密度での検討が甚だしく遅れている。本研究では阻害活性発現に必要なステガナシン系合化物の分子構造をまず明らかに浮き上がらせ、ついでより有効な阻害剤の開発を射程に据えるべくステガナシン窒素置換誘導体を材料として以下を検討した。 ステガナシン窒素置換誘導体は3,4-メチレンジオキシフェニルアラニンを出発物質として短工程で合成した。光学純品体の合成も光学活性体を出発物質として同経路で合成した。 1はKB細胞に対して強力な増殖阻害活性を示したが、トポイソメラーゼIIに対してはほとんど阻害活性を示さなかった。一方、フェノール体(2,3)はKB細胞に対して活性が弱まり、またトポイソメラーゼIIに対しても阻害活性を示さなかった。ところが、カテコール体(4)およびキノン体(5)はトポイソメラーゼ活性を示した。 フェノール体よりも酸化されやすいカテコール体がオルトキノンヘと酸化されてトポイソメラーゼII阻害活性を発現するに至ることは充分推測されることである。
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Report
(1 results)
Research Products
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