EGFレセプターの膜貫通領域付近の遺伝子改変による情報伝達機構の解析
Project/Area Number |
04152045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山根 和彦 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (70192797)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | EGF / EGFレセプター / 塩基性領域 / 配向性 / 膜 / チロシンキナーゼ / 活性化 / 疎水領域 |
Research Abstract |
申請者はヒトEGFレセプターの原形質膜の細胞質表面に存在する塩基性領域を遺伝子改変により除去することでEGFレセプターのEGFによって誘起されるチロシンキナーゼ活性が消失することを発見した。本研究では、1.この塩基性領域を除去されたEGFレセプターの詳細な特徴づけを行なった。すなわち、この変異によって、EGFレセプターのインターナリゼーションが起こっているかが変化しているかどうかを調べた。インターナリゼーションは野生型と同様に起こっていた。 2.EGFレセプターの膜貫通素疎水領域をランダムな人工的な疎水領域に置換した場合EGF応答がどうなるかを調べる。人工的な疎水領域への置換という新しい試みをおこなった。変異EGFレセプターを2種類ほど作成することができた。現在、細胞にトランスフェクションを行って、機能変化を観察しようとしている。 3.neu癌遺伝子産物は膜貫通疎水領域への一つの親水性アミノ酸の出現によって活性化される。申請者の考える独自の解釈として、親水性のアミノ酸の出現により膜貫通領域の実効的な長さが短くなることが分子に緊張状態をもたらし、活性化の引金となる可能性がある。本研究では、23アミノ酸残基のEGFレセプターの膜貫通領域を段階的に削除し、この領域が8、10、12、14残基などの長さの変異EGFレセプターを作成することができた。現在、細胞にトランスフェクションを行って、機能変化を観察しようとしている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)