核酸分解酵素の遺伝的多型を利用した膵臓癌診断法の開発
Project/Area Number |
04152052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
岸 紘一郎 福井医科大学, 医学部, 教授 (30169841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
灘野 大太 福井医科大学, 医学部, 助手 (00228074)
安田 年博 福井医科大学, 医学部, 助教授 (80175645)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | DNase / RNase / 遺伝的多型 / 膵臓がん / 体内分布 / 遺伝マーカー / 診断マーカー |
Research Abstract |
ヒトDNase I[EC3.1.21.1]の体内分布を調査したところ、臓器では、膵ついで肝、腎に、体液では、尿ついで精液、唾液に活性がこいことが知られた。ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動(IEF-PAGE)によってDNaseやRNaseのアイソザイムを分析する際に有用な高感度活性染色法、dried agarose film overlay (DAFO)を開発した。IEF-PAGEとDAFO法とによって、ヒト精液のDNase Iアイソザイムを分析して、遺伝的多型が認められることを明らかにした。化学合成されたペプチドに対する抗体がヒトのDNase IやRNaseのアイソザイム分析に有効であることを明らかにするとともに、これらの抗体の生化学的性状をも明らかにした。ヒトDNase II[EC3.1.22.1]の尿からの精製法や高感度活性測定法single radial enzyme-diffusion(SRED)法を確立し、その蛋白質化学的、酵素学的及び免疫学的性状を明らかにした。さらに、ヒト体内におけるDNase IIの分布を調査し、この酵素はDNase Iとちがって臓器中に一様に分布していることを報告した。ヒト尿や白血球のDNase IIの酵素活性をSRED法によって測定すると、各個人間に強弱が認められるが、DNase II活性の強弱は常染色体上の優劣のある一対の対立遺伝子によって支配されていることをつきとめた。内科系疾患に罹患している患者のDNase I型を検査し、統計学的に比較すると膵肝疾患群では、健常者群に比して1型と2型のrelative risk値が高く、消化管疾患群では異型接合体のprotection effectが高いことがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(15 results)