Project/Area Number |
04152075
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 武彦 大阪大学, 医学部, 教授 (60028272)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 圓裕 大阪大学, 医学部, 助手 (00223305)
|
Project Period (FY) |
1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
|
Keywords | ピルビン酸キナーゼM遺伝子 / DNase I感受性部位 / 制御領域 / 肝癌細胞 |
Research Abstract |
肝癌の分化度のマーカー酵素であるピルビン酸キナーゼアイソザイムのM遺伝子の発現を制御する因子について調べた。癌化により発現してくるM遺伝子のDNaseI感受性部位は未分化型肝癌のdRLh-84ではプロモーター付近と第1イントロンの2ヶ所で認められたが、発現していない正常肝細胞では認められなかった。CATアッセイでこれらの部位にあると予想される制御領域の存在を調べたところ、第1イントロンの部位には制御領域の存在を認めることはできなかったが、プロモーター領域には-450までに正の制御領域の存在を認めた。そこで片側から順次欠損させて活性を調べたら、-286から-197に欠損すると著明な活性の低下が認められ、この領域に主要な制御領域の存在することが判明した。この領域をさらに解析したら、複数の制御領域を含むことが考えられたので、A(-281から-265)、B(-257から-242)、C(-235から-216)の3領域のオリゴスクレオチドを合成し、各々の生活を調べた。これらの領域は単独では活性を示さなかったが、CはBやAと共存させると4倍程度の活性の増加が認められた。全領域が存在すると最大活性を示した。次に、バンドシフト法で、これらの領域に結合する核蛋白質を解析した。結合蛋白質はdRl・h-84細胞のみならず正常肝細胞にも存在していたが、移動度や熱安定性などから考えて、両細胞の蛋白質は大部分異なることが示唆された。3領域に結合するdRLh-84細胞の核蛋白質なそれぞれ異なっていたが、Cには複数の蛋白質が結合し、そのうちの1つがc-mybに類似した核蛋白質であることが判明した。
|