リンパ球増殖性疾患の悪性化におけるIL-6と癌遺伝子変異
Project/Area Number |
04152078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉崎 和幸 大阪大学, 医学部, 助手 (90144485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山西 弘一 大阪大学, 微生物研究所, 教授 (10029811)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | リンパ球増殖性疾患 / Castleman's disease / IL-6 / bcl-2 / 抗bcl-2抗体 |
Research Abstract |
1.Castleman's diseaseリンパ節細胞の細胞株の樹立 Castleman's disease(C.D.)患者の腫大リンパ節をin vitroで長期培養し株化に成功した。5種の細胞株を得てIL-6の発現をみたところ、2株にその上清中にIL-6を検出した。しかしいずれもIL-6を加えても増殖を示さなかった。 2.bcl-2蛋白に対するモノクローナル抗体の作製 C.D.患者リンパ節細胞の中にbcl-2癌遺伝子のt(14;18)translocationがみられ、しかも異なる転座様式が1患者で存在することを既に見出している。そこでbcl-2蛋白の発現を検索するため、bcl-2蛋白に対するモノクローナル抗体の作製を行った。 抗原に用いたbcl-2蛋白は、bcl-2α(26Kd)とbcl-2γ(24Kd)の混合でβ-Galとのfusion proteinである。なおこれらは本学バイオメディカル教育研究センターの辻本教授より供与された。当初15-20μgを半月毎に3回FCA,IFAと共に注入して作製したところ、全てaffinityの低いIgMクラスの抗体しか得られなかった。次に同量を約1〜2ケ月毎に免疫した結果、affinityの高いIgGクラスのモノクローナル抗体が得られた。2回のfusionにて29のクローンを得たがIgG_1は4,IgG_<2a>は12,IgG_<2b>は8個認めた。抗体判定はPOD結合wellにbcl-2抗原(100ng/ml,50μl)を付着させ細胞培養上清を加えよく混合した後、抗IgG抗体を反応させるElias法を用いた。更に特異性をみるため、bcl-2抗原を泳動後、培養上清によるWesternblot法を行った。結局4回の細胞融合を行い全部で273個の陽性クローン(IgM133,IgG136)を得たが樹立クローンは41個であった。 bcl-2に対する良い抗体はKorsmeyerらの抗体のみである。今回我々は抗体価の高いマウスモノクローナル抗体(IgGクラス)を得ることができた。これらを用いてbcl-2蛋白の発現機構が解析できると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)