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G1/S境界移行に関わる変異株細胞の解析

Research Project

Project/Area Number 04152084
Research Category

Grant-in-Aid for Cancer Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

井出 利憲  広島大学, 医学部, 教授 (60012746)

Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Keywords増殖調節 / 変異株 / Rポイント / サイクリン / cdk2 / 培養細胞 / 細胞周期
Research Abstract

哺乳類細胞において最も重要な増殖調節点は、細胞周期のG1後期にあるRポイントである。酵母ではスタートがこれに相当し、スタート変異株の解析から多くの成果が得られている。しかし、哺乳類細胞では明かなRポイント変異株が報告されていない。本研究では、ラット線維芽細胞3Y1株より得られた温度感受性変異細胞tsJT663株を解析し、以下に示す如くRポイントを越えられない変異株と結論できた。1)細胞周期のS.G2.M期の進行には変異がない、2)G1期からS期への過程に変異がある、3)S期の2時間前以前の過程に変異があるが、以降の進行は正常である、4)以上は対数増殖期でもG0期からの進行でも同様である、5)本作胞のRポイントはS期の2時間前にある。次に、Rポイントに至る準備過程に変異があるのか、Rポイントの通過自体に変異があるのかを解析したところ、前者であることが推定できた。そこで更に、G0期からRポイントに至る過程のどこに変があるかを解析したところ、増殖因子添加後の一次誘導遺伝子の発現は正常であった。二次誘導遺伝子の発現について調べたところ、サイクリンD1,D2,D3などの発現は見られたが、サイクリンCとcdk2の発現が完全に抑制されていた。cdk2とサイクリンはRポイントを越えるところで機能しているものと予想されているが、cdk2がないと越えられないかどうか、また、数多くのサイクリンファミリーのなかのどれがRポイントで働いているか、については明かでなかった。本研究による、少なくとも本細胞株では、Rポイントを越えるためにcdk2とサイクリンCが必要であることが示された。今後は、これら遺伝子群の発現調節と、遺伝子産物の機能解析に進むことができる。以上、本課題の研究について初期の目的を達成することができ、成果について現在論文としてまとめているところである。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 井出 利憲: "G0期からS期への進行制御" 組織培養. 18. 305-308 (1992)

    • Related Report
      1992 Annual Research Report
  • [Publications] 井出 利憲: "G0期と増殖期の変換" Cancer Research and Clinics. 2. 116-126 (1993)

    • Related Report
      1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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