Project/Area Number |
04152091
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
増田 康治 九州大学, 医学部, 教授 (10037377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉尾 賢二 九州大学, 医学部, 助手 (70235927)
前原 喜彦 九州大学, 医学部, 講師 (80165662)
谷口 俊一郎 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60117166)
杉町 圭蔵 九州大学, 医学部, 教授 (00038762)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
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Keywords | 放射線治療 / 先行指標 / 癌遺伝子 |
Research Abstract |
放射線治療の対象となる食道癌、肺癌、悪性リンパ腫患者より、癌組織、転移リンパ節および隣接する正常組織を摘出し、生物学的性質の違いを考慮して腫瘍中心部、先進部などに分別して凍結保存した。今後これらよりDNA、RNAの抽出を行い、癌遺伝子、癌抑制遺伝子などの遺伝子増幅、発現異常、突然変異などをPCR-SSCP、Southern法、Northern法にて検索の予定である。 これまで制癌剤感受性の検索を、肺癌280例、悪性リンパ腫96例、舌癌25例、子宮頚癌4例について行なった。特に肺癌症例において、CDDPの不活性化に関与しているglutathione S transferase π(GST π)の免疫染色で高染色群と判断された症例は、SDI法においてCDDPの感受性が低かった。またCDDP感受性ありと判断された症例で、CDDP投与症例は非投与症例にくらべて良好な予後を示した。つまりSDI法と臨床での効果との間に高い相関性がみられた。そこで次年度はSDI法が放射線沿療法の選択にも応用できるかどうか検討する予定である。 悪性細胞の転移能の変化と相関して、発現変化する遺伝子の固定と発現態様を検討した。ラットやマウスなど実験動物の他に、ヒト卵巣腫瘍を用いて平滑筋型αアクチンの発現について検討した。その結果、正常良性組織ではα発現が観察され、悪性組織でその発現が低下した。この発現変化は血管周囲細胞においてもみられた。今後は固定された悪性度関連遺伝子について、臨床サンプルを用いて更に発現状態を検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)