Project/Area Number |
04152143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East |
Principal Investigator |
葛西 宏 国立がんセンター研究所, 生物学部, 室長 (40152615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山泉 二郎 国立がんセンター研究所, 生物学部, 主任研究官 (10158058)
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Project Period (FY) |
1991 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
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Keywords | 8-ヒドロキシグアニン / oh^8Guaエンドヌクレアーゼ / oh^8Guaグリコシラーゼ |
Research Abstract |
活性酸素によるDNA損傷と発癌の関係を明らかにするために、我々が見出した8ーヒドロキシグアニン(oh^8Gua)を中心に、その生成、突然変異、修復について研究した。生成については、リボフラビン存在下での可視光照射によりDNA中にoh^8Guaが効率よく生成し、この反応が活性酸素によらない新しいメカニズムにより起こることを見出した。この処理をマウスFM3A細胞に対し行ったところ細胞内DNA中にもoh^8Guaは生成し、突然変異を引き起こした。これらの結果から、oh^8Guaの光発癌への関与が示唆された。 DNA中のoh^8Guaと自然誘発突然変異に関しては、DNA中のoh^8Guaを修復する酵素を欠損した大腸菌MutM株(自然誘発のGC→TA変異が高い)では野性株に比べ6倍のoh^8GuaがDNA中に見出され実際にoh^8Guaが自然誘発突然変異に関与してることがわかった。 修復に関しては、様々な動物臓器からoh^8Gua修復酵素活性(oh^8Guaエンドヌクレアーゼ活性)を検出した。一方、HeLa細胞からはoh^8Guaグリコシラーゼ活性の検出に成功し、部分精製を行った。哺乳動物細胞では大腸菌の場合(一つの酵素がoh^8GuaグリコシラーゼとAPエンドヌクレアーゼ活性を持つ)と異なり、複数の異なったタンパク(oh^8Guaグリコシラーゼ、APエンドヌクレアーゼなど)により修復される機構の存在が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)