Project/Area Number |
04201142
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
陶野 郁雄 国立環境研究所, 水土壌圏環境部, 室長 (00016479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
棚橋 由彦 長崎大学, 工学部, 助教授 (80039685)
安田 進 九州工業大学, 工学部, 助教授 (90192385)
長橋 純男 長崎総合科学大学, 工学部, 教授 (50016523)
鏡味 洋史 北海道大学, 工学部, 教授 (70016476)
遠藤 邦彦 日本大学, 文理学部, 教授 (70059781)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 自然災害 / 複合災害 / 地震動 / 火山噴火 / 集中豪雨 / 斜面崩壊 / 長崎県 / 雲仙岳 |
Research Abstract |
総合的な災害予測図を作成するための基礎となる複合災害について考えをまとめ、予測手法を構築することを目的として、最近複合災害が多く発生している長崎県を模式地として研究を行った。 雲仙普賢岳噴火に伴う影響は、比較的大規模な火砕流の流下に基づくもの、比較的大規模な火砕流に伴われた火砕サージ、ブラーストによるもの、火砕流・火砕サージの噴煙からもたらされた火山灰によるもの、土石流によるものが主なものであった。火山灰の降下範囲や降灰量の特徴をつかむため、普賢岳を取り囲む多数の観測点を設定し、降灰量を経時的に調査し、時期別の降灰量分布図を作成した結果、季節的な降灰の特性と季節を越えての共通性があることが分かった。 地震及び豪雨災害に起因した複合災害と総合的な災害予測手法を2つの観点から取り組んだ。 1.地震入力、斜面崩壊危険度、液状危険度など複数の予測図をオーバーレイし、総合危険度として予測図を作成する方法の有効性を示した。そして、1982年長崎水害、1991年台風19号の被害を含め、長崎市における地域資料を収集し、各種のマップを作成し、それらのオーバーレイを試みた。 2.地震及び豪雨による斜面崩壊予測に関する手法を収集整理し、比較検討を行った。その中で、地震力や降雨量の外的作用以外にも斜面形状などの要因が異なることを明らかにした。簡易方法による地震が襲った場合の斜面崩壊危険地区の検討を島原半島で行い、さらに詳細な方法による地震時に崩壊する可能性の高い斜面の抽出を眉山で行った。
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