都市流域におけるオンサイト型流出抑制施設の流域規模効果の評価
Project/Area Number |
04201207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
弘中 貞之 東京大学, 生産技術研究所, 教務職員 (80218859)
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (50221148)
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 都市化 / 水循環モデル / 浸透 / 貯留 / 洪水流出抑制 / 水循環保全 |
Research Abstract |
オンサイト型の貯留・浸透施設等の効果を組み込んだ2つのタイプの流域規模水循環モデルが構築された。1つは、地下水涵養、河川低水流量などの長期的水循環過程をも評価するための日単位モデルである。このモデルでは、水平的には流域を高位部(台地)と低地部に分け、鉛直的には地下帯水層の構造を組み入れ、それぞれに対して水理定数を与えて構成されている。これを東京都八王子でニュータウン建設が進んでいる兵衛川流域に適用して、現在の開発段階に対するモデルキャリブレーションを行ない、良好な結果を得た。次に、このニュータウン開発にオサイト施設を導入した場合の効果を見るために、いくつかの導入ケースについてこのモデルを使ったシュミレーションを行ない、洪水流出の低減、地下水涵養ひいては河川低水流量の増強などに及ぼす効果を比較検討した。 もう1つのモデルは、豪雨時の洪水流出抑制効果を評価するためのモデルで分単位の時間で計算される。モデル構成に当たっては、実用性の観点から既応の流出モデルに貯留・浸透施設の効果を組み込むよう配慮した。そうした立場から、3つのサブモデルすなわち(1)合理式型の降雨-流出モデル、(2)浸透方程式に基づく数値シミュレーションより簡略化された浸透モデル、および(3)貯留関数型の流域貯留モデル、である。これを浸透施設がすでに導入され継続的な観測が行なわれている東京都の昭島つつじヶ丘団地の試験区に適用して良好な再現性を得た。 現在都市化が進行している実流域に対して、オンサイト型貯留、浸透施設の導入の効果を定量的に明らかにするために、本年度から千葉県海老川流域において水文・気象観測を始めるとともに、流域特性のGIS化を進めている。このモデル流域での成果を基に、今後は、人工系流出成分をも組み込んだモデル化へと進展させる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)