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¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
人工系,生体系からの両面アプローチにより,選択的な分子認識に伴う,新規シグナル変換増幅機能を備えた生体機能膜を開発した.明確なチャンネル構造を持ち長鎖アルキル型β-シクロデキストリンを用いて,有機ゲスト分子によるチャンネル入口のブロックによる透過性制御の可能性について検討し,長鎖アルキル型シクロデキストリン単分子膜において,分子内チャンネルの入口をゲストにより直接ブロックすることにより,分子透過性の制御が可能であることが証明した.能動輸送に基づく増幅機能膜として,モルモット小腸刷子縁膜から単離,精製したNa_+/D-グルコース共輸送蛋白を,単分子膜貼り合わせ法により作製した平面脂質二分子膜に包埋することに成功し,10^<-9>MのD-グルコースの化学センシングに応用した.また,生体Na^+ポンプであるNa^+,K^+-ATPaseを豚腎臓より抽出,精製し,それを平面脂質二分子膜に包埋することによって,μMレベルのATPイオンに電位応答するセンサーを開発した.さらに,人工液膜を用いるuphill輸送の輸送時間(従来は時間のオーダー)を数分のオーダーに短縮するための基礎検討を行った.輸送の平衡到達時間を短縮するためには,受容槽の体積,液膜の面積及び駆動エネルギーの大きさを最適化する必要があることを明らかにし,それらを基礎として,数分で輸送平衡に到達するuphill輸送系を構築した.また,uphill輸送により神経伝達物質カテコールアミンを選択的に完全(100%)濃縮できる人工液体膜を開発した.
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