Project/Area Number |
04205050
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
野上 隆 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (80029280)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 尚行 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (00232306)
|
Project Period (FY) |
1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | 有機強磁性体 / 磁化率 / 遷移金属2核錯体 / 電荷移動錯体 / フラーレン / 非線形光学材料 / 有機電導体 / 結晶構造解析 |
Research Abstract |
TEMPOラジカルとアゾメチン結合で結合した各種芳香族化合物を合成し、磁化率の温度変化を測定した。その中で、芳香族化合物部分がピレン、ナフタリン、ベンゼンの系でワイス温度がそれぞれ、0.7K、0.5K、0.73Kの強磁性的相互作用を示した。ナフタリンの系では4.2Kと1.7Kで磁化の磁場強度依存性を調べ、低温ほどスピン量子数が大きくなることが判った。この系では更に0.45Kまで交流磁化率を測定したが、磁気モーメントは温度低下に伴った急激に増加する一方で、これよりも低温部で強磁性体になることが期待される。ピリミジン、あるいはピラジン誘導体を配位子として用い、これと遷移金属2核錯体を各種合成したが、いずれも反強磁性的相互作用を示した。TTFにニトロキシドラジカルが2個π共役で結合した分子の合成に成功し、ESRスペクトルでジラジカル構造を確認した。また安定な基底三重項分子の合成を目指して、トリフェニルメタン型分子にニトロキシドラジカルが2個結合した分子を合成し、ESRスペクトルでジラジカル構造を確認した。C_<60>とベンザイン、各種ジエンが付加反応することを見いだした。生成物をHPLCで分離し、NMR、マススペクトルで同定した。また、C_<60>に対するジクロルカルベンの付加反応、mCPBAによる酸素付加反応も検討した。半導体レーザーの倍波発生用を目指して、エチレンの4個の水素をドナーおよびアクセプター性置換基で置換した分子や、2個の芳香環がΛ型に結合した分子を各種合成し、粉末法によるSHG測定、EFISH法によるβ値を測定した。その結果、青色領域に透明なSHG活性物質をいくつか見いだし、それらの結晶構造解析も行った。多数の硫黄原子を有する新規ドナー分子を目指して、1分子中に6個および7個の硫黄を有する多環共役分子の合成に成功し、結晶構造解析を行った。
|
Report
(1 results)
Research Products
(8 results)