希土類含有ケイリン酸塩系新化合物のガラスからの結晶化による物性制御
Project/Area Number |
04205114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
梅垣 高士 東京都立大学, 工学部, 教授 (70087287)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 希土類 / ケイリン酸塩 / ガラス / 結晶化 / 物性 |
Research Abstract |
本研究では、Na_2O-Re_2O_3-P_2O_5-SiO_2(Re:希土類)系において組成式Na_<3+3x-y>Re_<1-x>PySi_<3-y>O_9を有する三種(Narosio-III,Narpsio-VおよびNarpsio-IX)の新化合物を見出し、それら三種の結晶化過程を解析し、また微細構造と物性の関係を検討した。 以下に得られた知見を示す。 ・前駆体Narpsio-IIIからNarpsio-Vへの相転移における活性化エネルギーは、約510KJ/molであった。これより、Narosioではリンの効果により、ケイ酸化合物であるNasRoSi_4O_<12>に比べ、相転移速度が速いことが明らかとなった。 ・ReにGdを用いた場合、最も高い伝導度を有するNarpsio-Vの析出組成範囲は、Yの場合に比べて狭いことがわかった。 ・ReにGdを用いた場合、Yの場合に比較して、格子定数が増加し、その結果伝導パスが広がり、イオン伝導度が向上することがわかった。 ・ReにGdを用いた場合のNarpsio-Vの伝導度は、300℃において1.3×10^<-1>S/cm、活性化エネルギーは22.3KJ/molであった。これらの値は、現在実用化に近いとされるβ-およびβ'^1アルミナやNASICONと同程度であり、本研究で見い出されたNarpsioがNa/S燃料電池などへの応用が可能であることが示唆された。 ・ガラスやセラミックNarpsio-Vにおいては、機界に存在する体積分率0.1%以下の微量の残留ガラスがバルク全体の物性に大きく影響を及ぼすことが明確となった。
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Report
(1 results)
Research Products
(11 results)