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音声文法の試みー統語構造・情報構造と韻律的特徴との対応関係に関する研究ー

Research Project

Project/Area Number 04207107
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

犬飼 隆  神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (20122997)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 南 不二男  関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (70014488)
佐藤 虎男  皇学館大学, 文学部, 教授 (90043786)
田窪 行則  九州大学, 文学部, 助教授 (10154957)
Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords統語構造 / 情報構造 / 談話管理 / 音調 / 心的操作 / 認知 / 会話 / 韻律的特徴
Research Abstract

日本語の韻律的特徴と、文の構造および意味内容との対応関係について、統語構造がピッチのたてなおしによって示されること、文中のプロミネンスが情報の焦点を示すこと、文末のイントネーションが文の表現類型をあらわすことなどがわかっている。本研究は、その水準から更にすすんで、会話における韻律的特徴の機能を全体として把握しようとし、いくつかの事実を解明した。即ち、聞き手に話しかけるときには「えーと、あのー」などの心的操作標識を用いて、話そうとする内容の概観を予告し、話しかけられたときには「え、あ、ふうん」などを用いて答えようとする内容の概観を予告する。その機能の実態を具体例に基づいて記述した。その際、どのような標識で話し始めるかによって、後に続く文本体の韻律的特徴も変化する。その様相を、「え、あ、ふうん」に即してみると、「え」で言い始めると、文本体が、丁寧に昇降する音調になり、「あ」で始めると、全体に高く平板な音調で早口になる、「ふうん」で始めると、全体にピッチが低くやや遅い発話になるのが標準的であるとわかった。また、その規制は心的操作標識自体と、それに対する文末の終助詞類の韻律的特徴に及ぶこともわかった。また、文本体の内部において、取り立てを表現する語句にはプロミネンスの伴う場合が多い。これについて、局所的な現象でなく、その文の意味内容=命題の成立する可能性、及び、統語構造の階層のなかに位置付けられることを解明した。たとえば「だれでも」が高はじまりなら例示、低はじまりなら譲歩といった使い分けは、前後の情報構造から決まることを指摘した。そして、会話の末尾では、終助詞類を用いて、文を締めくくり、話し手の意図や聞き手に対する期待を表明する。その実態を「なー、ねー」を例にとって、年齢や方言差などを考慮しつつ、精密に記述した。以上、研究成果報告書として公表した他に、1992年12月、電気情報通信学会のパネル討論で口頭報告した。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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