Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
1.データベース化について サンゴ礁環境は浅海域であり,面積的に狭小であるため,地形図や海図などの基礎資料がほとんど利用できず,まずサンゴ礁の地図化が必要となる。地図化のために,精度や情報量の多少,時間的経済的制約,作業の技術的問題など,どのような方式が有効なのか検討した。サンゴ礁環境を明らかにするには,現状ではカラー空中写真やランドサット等による画像処理や判読が有効である。本研究では,地域ごとに、(1)サンゴ礁自然環境、(2)サンゴ礁利用、(3)サンゴ礁改変、に関する構成要素をもとにデータベースの試案表を作成した。 2.日本のサンゴ礁環境変化図の作成 データベース化のために,GIS対応のようなメッシュ(グリッド)データが必要であるが,このための技術的な考察については,地図化の問題がある。データ制約のために,もちろん島(地域)ー地区ー地点,さらにこれに最小グリッドデータ区画の決定が必要である。サンゴ礁環境は,地形条件をもとにして地域区分することが,まず最適と考えられるので、(I)干瀬型,(II)干瀬イノー型,(III)イノー型の分類によって、日本のサンゴ礁環境の地域区分図を作成した。そのために,琉球列島や小笠原諸島の島ごとにサンゴ礁環境と島タイプ(高島・低島のほか成因別分類)を表にした。この島ごとのサンゴ礁環境地域を,(I)〜(III)などをもとに地域区分して地区を決定し、(1)〜(3)のデータベースを利用することが可能となる。この地区をグリッド法によって、すでに述べたカラー空中写真の判読ないし自動判別法によってデータ化することが望ましい。
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