Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
平成2年度報告で定性的に述べた瀬戸内海沿岸の開発とその石油化学化の過程,ならびに中国・天津の産業発展の可能性について調査,研究した.まず,60-70年代に著しい産業発展をみた水島地区と,その東に隣接し,来世紀の始めに産業進出が予測される児島,玉野地区の産業開発と地形変化について過去の約90年間(1900-1990年)にわたって時系列調査した.水島は明治37年には一寒村であったが,高度成長期に高梁川と東高梁川の間の浅瀬を浚渫して陸地をのばし、昭和42年(1967年)にほぼ現在の地形ができあがったことを衛星データと古地図をもとにしたGIS画像からつきとめた.さらにランドサットTM画像を分類処理して同地域の土地被服変化を明らかにした.同様の処理を児島地区について行った.さらに,児島の塩田跡地にはまだ産業の進出がみられないことを現地調査によってつきとめた.水島-児島地区および三田尻-山口地区の調査からから装置型産業の必要条件を明らかした.ランドサットMSS画像データによって中国・天津港周辺の大型塩田の面積推定を初めて行った.1979年5月1日の画像データから分類抽出した塩田面積は128.6m^2であり,1991年3年22日の画像データでは塩田総面積は182.9km^2であった.最近の12年間に約1.5倍に拡大した.石油化学化以前の時代に経過している事実を明らかにした.瀬戸内の石油化学化との対比で石炭化学の伝統をもつ北九州工業地帯の海岸線変化を1900-1990年の間にわたって衛星時系列調査した.埋立による陸地面積の増加は水島地区とほぼ同じ約25km^2であった.
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