GISを用いた都市域における開発ポテンシャル評価手法の研究
Project/Area Number |
04209207
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
沖村 孝 神戸大学, 工学部, 助教授 (50031125)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏谷 健二 神戸大学大学院, 自然科学研究科, 助手 (30161029)
森山 正和 神戸大学, 工学部, 講師 (70047405)
|
Project Period (FY) |
1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 地理情報システム / 大規模地形改変 / 神戸市 / 数値地形モデル / 開発地面積 / 開発地土量 / 土砂運搬手法 |
Research Abstract |
地理情報システム(GIS)を用いて、神戸市内で1960年より進められてきた人工地改変地のデータベースを作成した。対象とした人工地形改変地は面積1ha以上のものとし、面積、施工時期、開発主体等の情報を属性情報として与えた。これらを用いて5年毎の開発地の変遷、各行政区毎の開発の特徴、施工面積の変遷、開発主体の特徴等を明らかにした。これらの解析を通して、神戸市内における近年の開発は北区、西区に集中していること、開発の規模は最近(1981〜1985年)では小規模化してきていること、開発主体は面積的には公営によるものが圧倒的に多いこと等を指摘した。さらに面積5ha以上の開発地を対象として、数値地形モデルを用いて施工前の地形と施工後のそれより、それぞれの標高の標準偏差を用いて開発地の地形立地条件も明らかにした。それによると〜1965年は土取りを目的とした地形改変が主な目的のため起伏量の大きな場所が選ばれ、1966〜1970年は宅地造成が主たる目的のため標準偏差の小さな場所が選ばれていたが、1971〜1975年は大きな標準偏差を示す場所でも、すなわち大きな起伏量の場所でも開発が進行していつことが明らかになった。1976〜1980年は経済的な影響のため開発件数は激減しているが、やはり大きな起伏量の場所で開発が行われていたが1981〜1985年では起伏量の小さな、平坦な場所での開発が多くなっていた。これは開発が市街地中心部から郊外へ順次発展する現象と、郊外に位置する行政区の地形特性と密接な関係を有している。次にこのような人工地形改変を可能ららしめた工学的手法の影響についても考察を行った。その結果最も大きな影響を及ぼした手法として、土砂運搬手法の発達であることを指摘した。これはダンプトラックからベルトコンベア・海上運搬への変化である。これにより山地から大量の土砂が埋め立て地まで運搬可能となり、結果的に大規模な地形改変が可能になったものと結論した。
|
Report
(1 results)
Research Products
(17 results)