Project/Area Number |
04210112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松岡 秀雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (10013666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 博之 科学技術庁, 航空宇宙技術研究所, 室長(研究職)
湯浅 欽史 東京都立大学, 工学部, 助教授 (30087233)
長友 信人 宇宙科学研究所, 応用衛星工学系, 教授 (60013645)
佐藤 淳造 東京大学, 工学部, 教授 (80011211)
山内 平行 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (90013713)
竹内 啓 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20012114)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥18,000,000 (Direct Cost: ¥18,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥8,000,000 (Direct Cost: ¥8,000,000)
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Keywords | ヒューマンファクター問題 / 技術的安全と社会的安全 / 科学技術倫理 / 宇宙輸送の安全性 / 航空事故関連データベース / 科学技術行政 / 科学技術者の社会的責任 / 人類社会の脆弱性 / 高度技術社会 / 安全問題 / ヒューマン・ファクター / アクシデント / インシデント / データベース / 事故論 / 技術科学論 |
Research Abstract |
安全問題について五年間にわたる研究を行ってきたが、「安全性に係るヒューマン・ファクター問題」に関して、今年度特に着目・研究したのは以下の5点である。 1.科学技術者の社会的責任: 安全問題において、科学技術は重要な要素であり、それを創造する時点において、人間が重要な役割を担っている。科学技術者が、創造者として負う責任、倫理を考察し、「主←→客」の作用を主体的に考える研究活動のスタイルが必要である。 2.高度技術社会のあり方: 兵庫県南部地震にみられるように、人類社会もまた壊れやすく儚いものであることを再認識し、将来の子孫のことを念頭に置く必要がある。しかし、今日の科学技術行政が、長期的な将来的なものであるのだろうか。福祉・環境保全・安全確保という積極的な守りの科学をバランスよく発展させようとしているのだろうか。 3.安全管理のあり方: 放射性物質の輸送に際し、地上輸送における盗難等の人間的事件の危険度と航空機輸送における事故性の危険度を比較考察した際、社会、教育による危機の回避などの本質的な問題やヒューマン・ファクターが安全管理として見落とされてはいないだろうか。 4.宇宙輸送システムの検討: 将来、現実に宇宙輸送システムを構築する際、運行上の問題、宇宙港の問題など、保安、安全上の検討すべき事柄がある。宇宙輸送を実現に向けて検討していくのであれば、国際空港などは将来の利用を考えて建設すべきである。 5.NTSBデータベース: 今までの作業を踏まえ、航空事故関連データベースの利用環境を整備し、一般への利用、解放に向けての作業が行われた。安全問題を研究する上で、必要、かつ、より良い環境が今後も必要となろう。
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