Project/Area Number |
04212115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
伊東 俊太郎 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (80012277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹市 明弘 京都大学, 総合人間科学部, 教授 (60067569)
山折 哲雄 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40102686)
久野 昭 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (10057961)
加藤 尚武 千葉大学, 文学部, 教授 (10011305)
村上 陽一郎 東京大学, 先端科学技術研究センター, 所長 (40012504)
金子 務 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (30177521)
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Project Period (FY) |
1988 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥9,900,000 (Direct Cost: ¥9,900,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
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Keywords | 環境倫理 / エコロジー / 環境教育 / フェミニズム / 地球環境 / 環境論理 / 自然観 |
Research Abstract |
本年度は、地域公害、エコ・フェミニズム、環境教育にテーマを絞って研究を進めた。 まず、地域公害として水俣病をとり上げ、その実情を、疫学的側面および文学的側面から検討した。その結果、地域公害に対する科学的解明のプロセスが、国政レベルの政治・行政の分脈によって枠付けられてきたことが明らかになった。同時に、水俣文学の誕生には、公害という社会問題とともに、水俣という風土の生み出した想像力が、深くかかわっていることが明らかになった。 環境教育と環境倫理学の相互連関性を検討した結果、まず、環境倫理学における「保全」と「保存」の対立が、そのまま環境教育にも反映されていることが明らかになった。また、環境教育の理念と、現在の学校教育の現状との間に、大きな矛盾があることも明らかになった。 エコ・フェミニズムの検討によって、この思想が、今後の先進諸国のエコロジーだけではなく、第三世界のエコロジーをささえる思想として展開されていることが分かった。そして、特に日本の分脈でエコ・フェミニズムを展開するときには、「母性主義」と「近代主義」の思想的対立をいかに超えるかが、ポイントになることが明らかになった。 以上の、本年度の成果と、前年度までの成果を総合し、総括的な問題整理を行ない、今後の研究への指針を明確にした。詳細は別な形で報告する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(16 results)