Project/Area Number |
04212116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
安田 喜憲 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (50093828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 浩之 国際日本文化研究センター, 研究部, 助手 (00234245)
成瀬 敏郎 兵庫教育大学, 教授 (60033510)
竹内 貞子 斎藤報恩会自然史博物館, 主任研究員
竹村 恵二 京都大学, 理学部, 助教授 (00201608)
池谷 元伺 大阪大学, 理学部, 教授 (20023161)
松岡 數充 長崎大学, 教養部, 教授 (00047416)
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Project Period (FY) |
1988 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥60,200,000 (Direct Cost: ¥60,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥40,200,000 (Direct Cost: ¥40,200,000)
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Keywords | 三方湖 / 水月湖 / 火山灰分析 / 花粉分析 / 珪藻分析 / 地球化学的分析 / 寒冷・乾燥期 / 温暖・湿潤期 / 気候変動 / 植生変遷 / 文明の盛衰 / 年代測定 / 古地磁気 |
Research Abstract |
本研究での成果は以下のごとくである。 1、福井県三方湖・水月湖・黒田低地からボーリングによって採取した堆積物の火山灰層序の分析の結果、過去15万年のあいだに24枚の広域火山灰層が検出され、新発見の火山灰層も何枚も含まれており日本の第四紀研究の標識地・模式地なることが明かとなった。 2、三方湖・水月湖・黒田低地の堆積物の花粉分析・珪藻分析、同位体地球化学的分析、有機地球化学的分析、年代測定などを実施した結果、過去15万年間の気候・植生の変遷や湖水位の変動が明かとなった。特に最終間氷期は1万年前後の長さしかなく、現在は間氷期の終末期に位置していることがあきらかとなった。 3、水月湖の堆積物からは過去5万年にわたって連続した年稿が発見された。これは世界で最も長い年稿の記録である。この年稿の分析は過去2000年について終了した。さらに屋久島の屋久杉の年輪の炭素同位体比の分析結果を実施した。その結果、過去2000年間の気候変動について新発見があいついだ。 5、水月湖の年稿分析と屋久杉の年輪の分析から明らかになった寒冷・乾燥期は1)紀元前35-紀元後0年 2)紀元150-180年、3)紀元380-750年、4)紀元1070-1330年、5)紀元1380-1460年、6)紀元1550-1850年、7)紀元1890年以降の7期が確認できた。この気候寒冷・乾燥期はたとえば2)紀元150-180年の気候悪化は倭国大乱の動乱期と対応しているなど、文明の興亡と対応関係においていくつかの注目すべき事実の発見があった。 6、温暖・湿潤期のピークは1)3世紀後半、2)9世紀後半、3)16世紀前半で温暖期のピークには700年前後の周期がみとめられていることが明かとなった。
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