Project/Area Number |
04214106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大槻 茂雄 東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (00016784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 滋 芝浦工業大学, 電子工学科, 講師 (60052792)
蜂屋 弘之 東京工業大学, 精密工学研究所, 助手 (90156349)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 遺跡探査 / 音波探査 / 音速 / 音波CT / 不均質媒質 |
Research Abstract |
電磁波が伝搬しにくいが音波はよく伝搬する含水率の高い土中や泥土中での遺跡探査に有効な音波探査法の開発を意図し、本年度は音礎的検討を行った。音波を用いて従来より用いられているCT(computed tomography)の手法を行おうとすると、測定対象である土中内部での音速分布により音波が屈折し、よい結果が得られない。本研究では不均質媒質である土中の音速分布により引き起こされる音波の屈折を積極的に考慮し、土中の音速構造を映象化する屈折透過型CTの開発を目的としている。音速分布と音波屈折の関係について順方向に検討し基礎的知見を得た。基波到達距離と伝搬時間の関係、音波到達距離と到達深度の関係の検討から、表面の音速が300m/s程度で深さ数mで千数百m/sの音速に達するような含水率の高い土中の状況では、十数mの距離を10〜30msの伝搬時間で音波が到達し、音波の到達深度は数mであることがわかった。また従来の音線理論を拡張したshell function法を開発し、さらに詳細な検討が行えるようにした。本手法は従来評価の困難であった音線交差点の音の強度評価が正確に行うことができる非常に有用な計算法でさまざまな応用が考えられる。さらに、これらの検討とフィールドでの実験データの比較検討を行い、測定装置、送受波器配置、データ収集法について検討するとともに解析方法の妥当性についても確認を行った。本年度の研究により、屈折透過型CTによる遺跡探査法の基礎を与えたと考えている。
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