Project/Area Number |
04217106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
石川 満夫 広島大学, 工学部, 教授 (20025985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今本 恒雄 千葉大学, 理学部, 助教授 (10134347)
岩崎 不二子 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017329)
吉藤 正明 東北大学, 理学部, 教授 (90011676)
山邊 時雄 京都大学, 工学部, 教授 (80025965)
大城 芳樹 大阪大学, 工学部, 教授 (70028984)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥28,800,000 (Direct Cost: ¥28,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥28,800,000 (Direct Cost: ¥28,800,000)
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Keywords | 高歪ケイ素化合物 / シレン / 2-ヘテロシクロプロペン / 低配位リン化合物 / 3配位ホウ素アニオン / 遷移状態モデル / 異常原子価化合物 / テトラアザチアペンタレン |
Research Abstract |
前年に引続き、(1)高歪化合物の合成設計と新規反応の開発、(2)低配位および異常原子価を有する典型元素化合物の設計、構築ならびに特異性の解明を2本の柱として研究を展開し、合成、反応、機能、構造および理論の面で興味ある事実を明らかにした。高歪含ケイ素化合物に関する分野ではアシルポリシランと有機リチウム試薬の反応で容易に生成するポリシリルカルビノールアニオンからのトリメチルシロキシ基のピーターソン型の脱離反応について検討し、シレン誘導体を温和な条件下で選択的に発生させることに成功した。高歪ヘテロ三員環化合物の反応に関してはチイレンジオキシドやジアジリジノンの環拡大反応、N-シリルメチルイミンのアジリジン環への熱異性化および1,3-双極子中間体の環化付加などにより新規複素環骨格の合成に成功した。低配位リン化合物の分野ではリン-炭素不飽和化合物とジクロロカルベンとの反応で収率よく3員環を得ることに成功し、またこれらの3員環をアルキルリチウムで処理してまッたく新しい形式の不飽和リン化合物、1,3-ジホスファアレン、1-ホスファ-1,2,3-ブタトリエンなどを合成できた。新規ホスフィンボラン類に関する分野ではカルボアニオンと等電子構造を持つ3配位ホウ素ジアニオンの発生に初めて成功し、そのカルボアニオン類似の反応性などを明らかにした。量子化学的アプローチではレーザーCVDによる窒化ケイ素生成におけるSi-N結合生成過程、シランとフッ素からのシリコンエピタキシャル成長、シラカルボニルイリドの一重項状態における安定構造などについてab initio分子軌道計算を行い、遷移状態等の最適化構造を明らかにした。また結晶化学的なアプローチでは異常原子価を有する10-S-3型12π電子系テトラアザチアペンタレン誘導体と白金族金属との反応で得られる錯体はSが金属原子で置換されたメタラペンタレン骨格を持つ新規カルベン錯体であることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)